F1のドメニカリCEO、2022年以降について「まもなく良いニュースを伝えられる」ブリアトーレも発表を示唆

 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは月曜日、グランプリレースの将来に関する謎めいたメッセージをひとつだけではなくふたつ発信し、“良いニュース”がもたらされるだろうとほのめかした。

 まず、ドメニカリが執筆した“State of the Nation”記事がF1の公式サイトに掲載されたが、そのなかで彼はF1の現状を振り返るとともに、先週発表された暫定カレンダーと2022年のF1の見通しについて全体的にコメント。 そして、来シーズン“以降”のF1の将来についてほのめかした。

「2022年以降の将来について、まもなくいくつかの良いニュースが伝えられるだろうが、今はそのことについて話をして台無しにしたくない」

「我々は正しい方向へ進んでおり、F1が将来どこへ行くべきか選ぶことができる地点に到達している」

「グランプリ開催の要望が数多くある。このことは、我々の基盤が魅力的であり、より多くの政府が彼らのビジネスや地元経済、コミュニティの知名度向上の機会とみなしていることを示している。エキサイティングな時代が待ち受けている」

2021年F1第10戦イギリスGP 木曜日に発表された2022年型F1マシンの実寸大モデル

 彼のコメントはこれからもたらされる“良いニュース”の性質に関する手がかりをほとんど与えていないが、ふたつ目の謎めいたメッセージが午後、フラビオ・ブリアトーレのインスタグラムにビデオで投稿された。

 ドメニカリとブリアトーレが、F1のスタッフがテーブルを囲む会議室にいる場面が見られる。そこでドメニカリは次のようにほのめかしている。

「お楽しみに。来シーズンのF1には多くの楽しみがある」

 しかし興味深いパズルの決定的な部分を提供したのはブリアトーレだった。「新しいエネルギー、パワー、興奮……F1」と大胆不敵な様子のブリアトーレは、共謀しているような笑みを浮かべて主張した。

 画面のブリアトーレの存在はこの謎自体と同じくらい不可解なものだ。しかしブリアトーレが、F1に新チームやエンジンサプライヤー、コンストラクターが参入するということを巧妙にほのめかしているようには聞こえない。

 可能性のある仮説は、アンドレッティ・オートスポートのザウバー・アルファロメオ買収から、ポルシェかアウディがF1のエンジンサプライヤーとなることまで幅がある。今後数日で憶測が高まることは間違いなく、おそらく今週後半のアメリカGPで情報開示と公式発表が行われるだろう。したがって辛抱強く待つことだ……。

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