〈衆院選〉衆院選公示 新潟6区・「政権選択」へ火ぶた 前新3人で選挙戦

 第49回衆院総選挙が19日公示され、31日の投開票に向けて12日間の選挙戦に入った。2017年10月以来4年ぶり。令和年度に入って初めて。14日の衆院解散から投開票日まで17日と戦後最短となる。小選挙区新潟6区には新人2人と前職1人の計3人が立候補。3回目の顔合わせとなる2人に無所属新人が参戦。与野党対決による政権「継続」か「交代」かを問う。

選挙戦の火ぶたが切られた(19日、上越市)

 新潟6区に立候補したのは、届け出順に立憲民主党新人の梅谷守氏(47)、自由民主党前職の高鳥修一氏(61)、無所属で新人の神鳥古賛氏(53)の3人。梅谷、高鳥両氏は比例代表・北陸信越ブロックに重複立候補している。今回で3回目の顔合わせとなる梅谷氏と高鳥氏の与野党対決が選挙戦の軸。

 4年の任期の間に新型コロナウイルス感染症が新たな脅威に浮上。同対策と感染症により疲弊した暮らしと経済立て直しで政権選択を問う。

 梅谷氏は前回同様に、野党共闘による「統一候補」としての戦い。高鳥氏に肉薄した前回は無所属だったが、今回立民の公認候補としての選挙戦。近年では異例ともいえる衆院任期いっぱいの4年、この間「地道に選挙区を歩き地域の声を拾った」との自負を主張。長期政権によるひずんだ政治から緊張感ある政治へ転換するには「政権交代」と訴え、6区の非自民議席奪回を目指す。

梅谷守氏

 高鳥氏は長期政権を築いた安倍晋三元首相に近い関係を背景に内閣、党の中枢でキャリアを積んでいる。一方で、党内保守系勉強会「保守団結の会」を代表世話人として主宰。保守系論客として頭角を現している。また、コロナ禍以降、疲弊する経済、暮らしの立て直しとして積極財政を政府、与党に具申し存在感を強めている。改選されれば当選5回。いわゆる「大臣適齢期」の声もある。

高鳥修一氏

 神鳥氏は選挙初挑戦。独自の選挙戦を想定している。

神鳥古賛氏

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