柔道のグランドスラム(GS)パリ大会から帰国した男子代表の鈴木桂治監督(41)が19日、オンラインで取材に応じた。
京五輪後初の国際大会となった今回は、3年後のパリ五輪と同会場で有観客開催だった。鈴木監督は「コーチボックスに入らず、ひたすら全試合見ていた」と振り返りつつ「日本の場合、所属選手しか応援しない状況になると思うが、フランスはいい柔道をすればフランス選手以外にも声援を送るし、フランス選手に対しての声援はものすごい」と、現地の〝熱量〟を感じたという。
さらに、本番を想定して「これを1人しか出ない状況で、世界一がかかった状況でくらったら、アウェーだったらどうだろうと想像したら震えた」と鈴木監督。
これから3年後に向けては「もっともっとプレッシャーがかかる選手に育てないといけないなと思ったし、どんなプレッシャーでも受け入れられるメンタルの強さが今後の大きなテーマだと思う」。続けて「日本選手は自国開催だとプレッシャーになる選手がいると思うが、フランス選手は必ず力になる。そういった状況を理解していかないといけない」と気を引き締めた。