【柔道】パリGS制した佐々木健志 3年後の大舞台へ「時間が足りないことはない」

帰国後、オンライン取材に応じた佐々木健志(東スポWeb)

柔道のグランドスラム(GS)パリ大会で優勝した男子81キロ級の佐々木健志(25=ALSOK)が19日、オンラインで帰国後の取材に応じた。

5試合すべてで一本勝ちと、圧倒的な強さを見せつけた佐々木は「内容というよりも、結果にこだわるつもりで試合をしていた。まずは一番いい結果を残せて安心している」と率直な感想を語った。試合では組手や体さばきなどでリスクを冒さないことを意識し「勝つために何が必要かを考えられるようになった」とした上で「もともと海外の選手に体力負けすることはなかったので、戦い方を確立してきたところもあってプラスに働いたのかな」と自己分析した。

同階級は筑波大の先輩でもある永瀬貴規(旭化成)が五輪で金メダルを獲得。当初は「自分が代表になれなくて、言葉にできない感情だった」と明かしつつ「五輪直前や期間中は永瀬さんなら絶対勝つなと。勝ってほしいと思っていたし、試合を見て自分にとってプラスになった」と刺激を受けたという。

2024年パリ五輪を目指す佐々木は「(コロナ禍で)当たり前にやっていた練習ができない状態になったり、今後急に練習ができない状態も起こりうる。いろいろ経験して自分の中で優先順位をつけて『これをやれば大丈夫』と自分の選択に自信を持てるようになった」と話す。

さらに「4年に比べると短い期間だが、3年弱の時間の中でもまだまだ成長できる、強くなれる自信はある。パリで金メダルを取るために必要なことを一つひとつ洗い出していけば、時間は足りないことはないと思う」と力を込めた。

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