〝特攻ローテ〟で勝てない巨人・宮本コーチ「ここまでもつれているのは我々の責任」

奮投したメルセデス(東スポWeb)

苦しい戦いが続く。巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が4―4の引き分けに終わったDeNA戦(横浜)後、試合を振り返った。

出だしに毎回苦労した。この日の先発はメルセデスだったが、終始苦しい展開を強いられた。2点の先制点をもらった2回には、ソトの適時打で1点を献上。さらには2点リードの4回にもソトに再び適時打、続く細川にも同様に打たれて同点を許した。原監督はこの回限りで交代を決意。終わってみれば毎回先頭打者を許し、4回3失点で8月24日の広島戦(東京ドーム)以来となる勝利はまたも遠のいた。

試合後、宮本コーチは「投手が先頭打者を出すという非常に悪い流れ。いい流れに持ち込めないというのが今日の反省点だと思う」と勝てない理由に言及。一方で「C・C(メルセデス)も悪いなりにというのかな。よく頑張ったと言えばよく頑張った」と、本調子ではない中での奮投をたたえた。

当然、メルセデスら先発投手陣が厳しいローテーションで戦い抜いてる事は理解している。宮本コーチは「ジャイアンツを見渡しても、やっぱり先発投手というのが育ってきていない部分があるので。5人で回すというのは致し方ないところなのかなと思う。球数が120、130投げれば中6日というのはあるんだけれども、そこまで球数が行かない中ではいかがなものかと」と、ここまで用いてきた「中4、5日ローテ」について説明。

結果としては勝ち星につながらない日々が続いているが「ここまで(順位の行方が)もつれているというのは、我々の責任でもあるし。最後までやり抜く、戦い抜くということが大事だと思うので、全投手をつぎ込んで残り3試合戦っていきたい」と、自らの責任について触れながら、残り試合に向けた抱負も語った。

泣いても笑っても残すは3試合のみ。正真正銘、最後の「総力戦」で待望の勝利、そしてCS進出を狙っていく。

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