犬飼貴丈が感じた農業従事者の熱意。 「想像以上に大事に、愛情を持って育てられていることが分かりました」

テレビ東京系で10月23日に放送されるドラマ「農家のミカタ」(午後4:00)のオンライン取材会が行われ、主演の犬飼貴丈、共演の松村沙友理が出席し、撮影地の魅力などを語った。

物語の舞台は、群馬県高崎市。東京の広告代理店で働いていたが、地域創生に関わる仕事がしたいという思いから地元にUターンし、新たに市役所の農林課に配属された主人公・進藤優弥(犬飼)が、日本の農業の“リアル”と“今”を知っていく中で、成長していく地域密着系農業ドラマ。同局では2020年9月に、同市を舞台とした地域創生バラエティー「畑そのまんまレストランにする。in 高崎」を放送していたが、今作はその第2弾企画。作中に登場する高崎の地元野菜を使った“農家メシ”も見どころとなっている。

犬飼はロケ地となった高崎市の思い出を聞かれると、「お弁当がおいしかったです。地元の食材を使って作られているんだと思うんですけど、撮影の励みになりました」と顔をほころばせ、松村も「群馬にあまり行ったことがなかったので、まず高崎市の広さにびっくりしました。高崎駅の近くはとてもにぎやかなのですが、市内でも車で1時間ぐらい移動すると自然にあふれていました」と印象を語った。

また、自身の演じた進藤という役柄について、犬飼は「自分を大きく見せようとして、空回りしてしまう役どころなんですけど、新たな環境に入った時に誰もが抱く感情なんだろうなと。それがすごく押し出された人だと思います」と紹介。一方、そんな進藤と同い年で、新たに農家に転身した新規就農者・仁田涼子に扮(ふん)する松村は、「最初は率直にツンデレだなと思いました。私は2次元の漫画とかアニメが好きなんですけど、高校生ぐらいの時にツンデレがはやっていて、その頃を思い出しました。その後、本読みをした際に、監督さんにこの人物はどういう人間かというところを、人生観まで細かく書かれた設定をいただいて、その背景をすごく理解できました」と役づくりを報告。

そして、犬飼はテーマとなっている農業に関して、「一言で農業といっても、その中の役割がこれほど多岐にわたっているのかと思いました。あとはもともと愛情を持って作物を育てられているんだろうなと、漠然とイメージしてはいたのですが、実際にお話を伺い、想像以上に大事に、愛情を持って育てられていることが分かりました」と、撮影を通じて農業に携わる人への尊敬の念が、より一層大きくなったことを明かした。

© 株式会社東京ニュース通信社