沖縄コロナ29人 石垣の支援施設で14人感染(10月20日朝)

 県は19日、10歳未満から90代の29人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県疫学統計・解析委員会は同日、1人の感染者から何人に広がったかを示す実効再生産数について、那覇市は1.52、八重山は1.33と1を上回り、同委員会は増加が続く南部から中部などに拡大する可能性があるとした。 石垣市では障がい者支援施設で計14人の感染が確認され、県はクラスター(感染者集団)の可能性を含めて調査している。このうち12人はワクチンを2回接種済みという。

 県は同日、市や保健所管内別の陽性者動向を発表した。先週(4~10日)と比較し、今週(11~17日)に増加したのは、那覇市、石垣市、浦添市、糸満市、沖縄市、宮古島市、南部保健所管内となった。県感染症対策課の嘉数広樹課長は「下げ止まりから増加に転じるリスクが増えている」と警戒感を示した。米軍基地内の感染はなかった。

 県疫学統計・解析委員会は同日、本島内の実効再生産数は先週(11~17日)が0.89(速報値)だったと発表した。先々週(4~10日)の0.37から増加に転じている。今週の新規感染者は160~200人、入院患者は100人以下と推定している。【関連ニュース】
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