オリックス首位奪回! ナインがド緊張しない裏に…中嶋監督の「大物指揮官」ぶり

シ烈なV争い中ながら、自身に満ちた表情のオリックス・中嶋監督(東スポWeb)

オリックスが25年ぶりの悲願に望みをつなげた。19日の楽天戦(京セラ)は1―2で迎えた5回二死から紅林、若月、宗の集中打で逆転し、6―3と勝利。ロッテのマジック6は変わらないが、土壇場で再び首位に浮上した。残り3試合を中嶋監督は「全員でやり抜くしかない。1つのプレーに全員で集中してやりたい」と力を込めた。

神経がすり減りそうな日々が続く中、ナインは相変わらず平静でいる。若く経験の少ない選手が多いながらも硬くなることなく、チーム関係者は「もっとド緊張になっていいくらい。今どきの子はこんな感じかとも思うし、あまり神経質に状況を受け止めていないかもしれない」とクビをかしげるほどだ。

ガチガチにならない理由の1つは指揮官の落ち着きぶりだという。「中嶋監督が『責任は俺が取るから』とバタバタしてないのが大きい。中6日のローテをずっと続けているし、山本なんか中4日でもおかしくないくらい。巨人みたいな特攻ローテがなく、シーズン通りにやっている。ベンチがバタついてたら選手もあわてるでしょ」と見ている。

巨人は先発陣の中4日、5日の特攻ローテを続けて大型連敗を招いたが、中嶋監督は泰然自若。そんな平静ムードがナインに伝わっている。3連勝フィニッシュし、6試合を残すロッテにプレッシャーをかけたい。

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