ヤンキースがブーン監督との3年+オプション1年の契約延長を発表

日本時間10月20日、ヤンキースはアーロン・ブーン監督と3年契約を結び、契約を延長したことを発表した(2025年の球団オプションも含まれる)。ワイルドカード・ゲームで宿敵レッドソックスに敗れ、12年連続でワールドシリーズ進出を逃したヤンキースは、ブーン解任の可能性も取り沙汰されたが、ハル・スタインブレナー・オーナーがブーン続投の意向を示していた。「ここは間違いなく私がいたいと思う場所だ」と契約延長を喜んだブーンは、球団史上28度目となる世界一を目指す。

ブーンは本拠地ヤンキー・スタジアムで行われた記者会見で「戻ってくることができて本当に興奮している。このグループとともに前進し、チャンピオンになるという目標を達成できるよう頑張りたい」とコメント。監督就任1年目の2018年から2年連続でシーズン100勝以上をマークし、今季まで4年連続でポストシーズンに進出しているものの、ポストシーズンではリーグ優勝決定シリーズに進んだのが1度だけ(アストロズに2勝4敗で敗れた2019年)と不甲斐ない戦いが続いており、今後はポストシーズンでの結果も求められることになるだろう。

ブーンの続投を希望していたことが報じられているスタインブレナーは「アーロン・ブーンは野球に関して鋭い洞察力を持ち、クラブハウスで広く尊敬を集めている。今後も我々を導いてくれることだろう」と全幅の信頼を口にした。さらに「アーロンは我々の期待を十分に理解してくれている。彼の知性、直感、リーダーシップなどを駆使し、このチームに次のワールドシリーズ制覇をもたらしてくれるのを楽しみにしている」と述べ、ブーンの手腕に期待を寄せた。

2003年のポストシーズンでヤンキースをリーグ優勝に導くホームランを放ったブーンは、ヤンキースの監督を務めた4年間で328勝218敗を記録。勝率.601はジョー・マカーシー、ケーシー・ステンゲル、ジョー・トーレに次ぐ球団史上4位(通算500試合以上)の好成績である。しかし、名門ヤンキースの監督を務める以上、ポストシーズンに進出するだけでは成功とは言えない。チームに28度目の世界一をもたらし、名監督の仲間入りを果たすことができるか注目したい。

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