今オフFAのバイエズ 早い段階でメッツと再契約を結ぶ可能性も

今季終了後にFAとなるハビアー・バイエズ(メッツ)だが、「SNY」のアンディ・マルティノが伝えたところによると、オフシーズンの早い段階でメッツと再契約を結ぶ可能性があるようだ。メッツにはバイエズの親友であるフランシスコ・リンドーアが在籍しており、バイエズとスティーブ・コーエン・オーナーの関係も良好。コーエンが再契約にゴーサインを出せば、十分な資金も用意できるだろう。来季以降もプエルトリコ出身の親友コンビによる二遊間が形成されることになるかもしれない。

現在28歳のバイエズは、今季カブスで91試合、メッツで47試合、2球団合計で138試合に出場して打率.265、31本塁打、87打点、18盗塁、OPS.813をマーク。四球をわずか28個しか選ばなかったのに対し、リーグ最多の184三振を喫するなど、粗い打撃は依然として改善される気配が見えないものの、二塁と遊撃の両ポジションでプラスの守備防御点を記録するなど、深刻な打撃不振に陥った昨季から盛り返し、走攻守すべての面で持ち味を発揮した。

メッツ移籍直後のバイエズはなかなか思うような活躍ができず、打率も2割そこそこに低迷していたが、8月末に発生した「ファンへのブーイング事件」を境に心を入れ替え、日本時間8月30日以降に出場した30試合では打率.343と見事な活躍。マルティノによると、バイエズがこの事件について責任を持ち、心を入れ替えてプレーしたことがメッツの幹部を感心させたという。また、故障を抱えながらも積極的にプレーしたことも、メッツに好印象を与えたようだ。

遊撃手としてプレーすることを好んでいるバイエズだが、過去には「自分が二塁手としてプレーすることを受け入れる唯一の条件」として「親友のリンドーアの隣でプレーすること」を挙げたことがあり、リンドーアが在籍していることは、メッツにとってバイエズ争奪戦を制すうえでこのうえなく有利な材料となる。来季もバイエズとリンドーアが二遊間コンビを形成する可能性は高いと言えそうだ。

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