与野党激突 衆院選公示 長崎県内4選挙区に13人出馬

県選管発表有権者数

 19日公示された衆院選の長崎県内4選挙区には前職4人、新人9人の計13人が立候補し、全選挙区で与野党対決の構図となった。自民が県都・長崎1区の議席を奪還し4議席を独占できるか、野党は1区を死守し2~4区で議席を奪取できるかが焦点。新型コロナウイルス対策や「安倍-菅政権」の評価、本県が抱える人口減少問題などを争点に12日間の選挙戦がスタートした。
 立候補者の党派別内訳は自民4人、立憲民主3人、共産1人、国民民主1人、諸派1人、無所属3人。自民は1区と2区に、前職の引退に伴いそれぞれ新人を擁立。共産は2~4区に候補を立てず立民候補を支援する。
 1区は父から受け継いだ強固な地盤を持つ国民前職の西岡秀子氏(57)と、安倍晋三元首相の元政策秘書で自民新人の初村滝一郎氏(42)が対決する注目選挙区。共産新人の安江綾子氏(44)との三つどもえとなった。2区は自民新人の加藤竜祥氏(41)と、比例北陸信越からくら替えした立民前職の松平浩一氏(47)の一騎打ち。
 3区は自民前職の谷川弥一氏(80)に、立民の山田勝彦氏(42)、無所属の山田博司氏(51)、諸派の石本啓之氏(52)の3新人が挑む。4区は自民前職の北村誠吾氏(74)、立民新人の末次精一氏(58)、いずれも無所属新人の萩原活(ひろし)氏(61)と田中隆治氏(78)の計4人が立候補し、混戦模様だ。
 比例代表九州ブロックとの重複立候補は自民2人、立民3人、国民1人。名簿登載順位は自民2人は3位、立民は全員1位、国民は1位。
 県選管によると、18日現在、本県の有権者数は前回2017年より約4万人少ない111万6961人(男51万8670、女59万8291)。選挙区別は1区33万5016人、2区29万4093人、3区23万7188人、4区25万664人。

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