山田裕貴が志村けんさん役! 「志村けんとドリフの大爆笑物語」で半生演じる

山田裕貴が、昨年3月に新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎のためこの世を去った志村けんさんの半生を描く、12月放送のフジテレビ系「志村けんとドリフの大爆笑物語」(放送日未定)で志村けんさんを演じる。脚本・演出は、映画・ドラマ「今日から俺は!!」などを手掛けた福田雄一氏が担当する。

ドラマは、志村さんがコメディアンになることを決意し、高校卒業間際にバンドのボーヤ(付き人)としてザ・ドリフターズに携わるところから始まる。見習い時代の修業の日々、そして1974年にメンバーの一員となってから90年代までの、想像を絶するような過酷なスケジュールや、人気の裏に隠された挫折と苦悩、葛藤を描く。

毎週行われていたコントのネタ会議の様子や、徐々に築かれていくメンバーとの友情も明らかにされるほか、当時人気を博した「8時だヨ!全員集合」「ドリフ大爆笑」の懐かしい一場面も登場する。山田をはじめとしたメンバー全員による「ドリフ大爆笑のテーマ」や「ドリフのズンドコ節」、名作といわれる数々のコントシーンにも注目だ。

山田は「お話をいただいた時は、“本当に僕ですか? 僕で大丈夫ですか?”と、信じられませんでした。楽しみよりもプレッシャーの方が大きかったです」と大役に緊張も「実はコントシーンの撮影日が、31歳の誕生日でした。すごくうれしくて、もしかしたらそれは志村けんさんからのプレゼントだったのかなと思います。ドラマの中のセリフで、“笑いたがっている人、笑わせましょうよ”とありますが、そういうドラマになればいいなと思っていますし、その日1日は、志村けんさんに代わって皆さんを笑顔にできるとうれしいです」と期待している。

脚本・演出の福田氏は「この企画のお話をいただいた時はとてもうれしかったです。ただ次の瞬間、とてつもないプレッシャーにさいなまれました。ドリフの歴史の一端を担うことができるだろうかという不安と、僕自身、志村けんさんへの思い入れがとてつもなく強かったので。何しろ、志村さんは少年時代からずっとテレビの前で見てきた大スターでしたから」と明かす。

引き受けた理由については「『となりのシムラ』(NHK総合)でご一緒させていただいた時に、志村さんも会議から参加してくださり、一緒にコント作りをしながら笑いを生み出す志村さんの姿勢や笑いへのこだわりを間近で感じさせていただき、やっぱり大好きで、また一緒に作りたいという思いがあったからです。本当に大変なプレッシャーの中でしたが、山田裕貴さんはじめ役者の皆さんが本当に頑張ってくれましたし、スタッフも本当に素晴らしかったので、いい作品が撮れていると思います」と手応えを感じている。

なお、ザ・ドリフターズのメンバーを演じるキャストは後日発表される。

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