中国本土、新型コロナ新規市中感染確認17人…内陸部で拡大続く、上海からの団体観光客と関連か=10/19

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中国・上海(資料)—本紙撮影

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も局地的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 最近では、雲南省のミャンマー国境付近での市中感染確認が続くほか、7月下旬には江蘇省南京市の南京空港で感染力の強いデルタ株のクラスターが発生して各地へ波及するなどの事案があり、9月上旬には福建省の一部でデルタ株の市中における伝播が出現、同月21日には黒竜江省ハルビン市でもデルタ株の市中感染確認例が出現している。さらに、近日は内陸部で新たな感染の連鎖が続く状況。

 中国の国家衛生健康委員会が10月20日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、19日の中国本土における新規市中感染確認は17人だったとのこと。内訳は、内モンゴル自治区が8人(アルシャー盟5人、シリンゴル盟3人)、甘肅省4人(すべて蘭州市)、北京市1人(豊台区)、貴州省1人(遵義市)、雲南省1人(徳宏タイ族チンポー族自治州)、陝西省1人(西安市)、寧夏回族自治区1人(呉忠市)。陝西省の1人は無症状感染から感染確認に転じた事例。中国本土で市中感染確認例が出現するのは4日連続。市中の無症状感染例についても5日連続で出現し、雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州と甘肅省蘭州市で各2人の計4人だったという。

 近日、甘肅省、寧夏回族自治区、内モンゴル自治区、陝西省、貴州省、湖南省、北京市の7省区市で市中感染確認が相次いでおり、いずれも上海から甘肅省と内モンゴル自治区を車で旅していた団体観光客との関連が指摘されている。19日に北京市で感染確認された患者も甘肅省から到着し、寧夏回族自治区で感染確認された患者の密接接触者と同じ列車に乗り合わせていたことがわかっている。

 前月下旬に出現した黒竜江省のケースは累計約90人の感染確認があったが、ハルビン市および隣接市にとどまり、省外への拡散は確認されていない。すでに状況は落ち着いており、10月6日以降、新たな感染例の出現はない。

 10月19日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は505人(うち輸入性が437人)で、重症者は1人(輸入性1人)。無症状の患者356人(輸入性339人)が医学観察下にあるという。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。今年5月下旬に広東省で発生した大規模再流行、7月下旬に南京空港で発生したクラスターに端を発し10を超える省市とマカオへ波及した再流行、9月上旬に福建省のホ田市からアモイ市など省内の大都市に波及した約470人規模の再流行についてもデルタ株によるものだが、それぞれ約1ヶ月で封じ込めに成功した実績がある。

 このほか、マカオ特別行政区では19日まで10日連続市中感染確認例ゼロ、香港特別行政区では同11日連続ゼロとなっている。