スーパーGT第6戦オートポリス開催を前に阿蘇山噴火も、現段階で開催に影響なし

 10月20日11時43分、熊本県の阿蘇山中岳で噴火が発生した。気象庁では、この噴火により噴火警戒レベルを3に引き上げたが、10月23〜24日に大分県日田市のオートポリスで開催が予定されているスーパーGT第6戦について、オートポリスは現段階で火山灰等の被害はなく、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションとともに開催に向けた準備を進めており、影響はないとしている。

 大分県日田市のオートポリスは、豊かな起伏をもつチャレンジングなサーキット。熊本県との県境に近いが、10月20日に阿蘇山が噴火。今回の噴火により、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)からレベル3(入山規制)に引き上げられ、中岳から半径2kmが警戒範囲となった。

 週末のレースを前にして心配される声が上がっていたが、中岳から20kmの距離にあるオートポリスではSNS等で現段階で降灰等の被害が発生していないことを報告しているほか、大分県日田市の行政とも緊密に連絡をとり、現段階で開催に支障がないと報告を受けているという。

 GTアソシエイションもオートポリス側と緊密に連絡をとっており、開催に向けて準備を進めているという。また関係者は熊本、福岡への飛行機での移動がほとんどだが、こちらもANA、JALともに影響が出ていない。

 今後、なんらかの影響がもし出る場合はオートポリスのホームページ等で告知されるとのことだが、11時43分の噴火の後の映像を観ると沈静化しているようにも感じられる。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オートポリスでのスーパーGT開催がなかったため、待ち望んでいる九州のファンは多い。このまま何事もなく開催できることを願わずにはいられないところだ。

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