まちづくりゲームでSDGsを体感 地域課題で身近な問題に

 SDGs(持続可能な開発目標) を推進する沖縄の企業や団体のネットワーク「OKINAWA SDGsプロジェクト」(OSP)は19日、那覇市の琉球新報ホールで一般市民向けに「SDGs de 地方創生カードゲーム体験会」を開催した。

  世界規模の課題でもあるSDGsを、身近なまちづくりの視点で理解を深めながら実践できる手法として開発されたゲームで、全国各地の企業研修などで活用されている。
 ゲームを運営する特定非営利活動法人「イシュープラスデザイン」との共催で開催され、講師は法人理事でもある小菅隆太氏が務めた。
 実践では、会場を一つの「まち」に見立て、参加者は行政や住民、事業者になりきる。エコ燃料の促進や観光拠点開設など、地域課題を解決するプロジェクトの実行のために、予算金額や「研究者」「経営者」など人材について書かれたカードを、参加者同士が交換し合っていく。
 個々のプロジェクトを実行するだけでなく、地域の現状を人口や経済、環境、暮らしの指標で示すことにより、人口増加や開発が環境や暮らしにどう影響するかなどを考えることが大切だという。SDGsのゴールと照らし合わせてゲームを進めることで、17の指標が密接に関わり合っていることが体感できるようになっている。 
 参加者からは、「個々のプロジェクトがばらばらに動き出したので、ゲームを始める前に、まちの課題は何かを参加者みんなで話し合ってからプロジェクトを進めても良いのではないか」などの感想があった。
 20日はOSPの会員向けに開催する。
 
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