北京五輪HPで毛沢東大宣伝の異様 韓国メディアが追及、日本にとばっちり

中国は毛沢東への帰依を強めている(ロイター)

韓国メディアが来年2月開幕の北京五輪のホームページで、かつての中国の指導者・毛沢東を宣伝する記事が掲載されていると猛追及した。

韓国の放送局「SBS」は「五輪憲章第50条2項は、五輪の関連施設や開催される地域で、政治的・宗教的・人種的デモと宣伝活動を禁止している。ところが、北京五輪の公式ホームページには毛沢東と中国共産党の革命精神を宣伝する記事が5か月前から掲載されたままになっていることが明らかになった」と報じた。

中国共産党はホームページと同様の内容で毛沢東のエピソードなどを各地で講義するイベントも開催しており、こうした一連の動きは五輪憲章違反にあたると同局は指摘しているのだ。

「毛沢東精神を学び、中国共産党の業績を発表するのは、中国内部のことだ。しかし問題は、このような内容を五輪の公式ホームページに堂々と掲載したということだ。6月25日に初めて掲載された後、いまだにそのままになっている。社会主義の核心の価値観を実践することが、地球規模の祭典である北京五輪と何の関連があるのか」と厳しく糾弾した。

さらに「必要のない毛沢東の宣伝を大々的にするのと対照的に、本来あるべき聖火リレーのスケジュールやルートが全く載っていない」。北京五輪のホームページは完全に政治宣伝の場と化しているというわけだ。

同局は怒りの矛先を日本にも向けながら「国際オリンピック委員会(IOC)は東京五輪で、韓国選手団の垂れ幕を撤去するように要請した。平昌冬季五輪では、ホームページに掲載された独島の表記を削除するよう組織委員会に要求した。韓国に複数回の厳しい基準を迫りながら、IOCは毛沢東の宣伝は傍観したままだ」と猛批判。今後大問題に発展しそうだ。

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