【柔道】新添左季 パリ五輪は「そんなに意識せず…」70キロ級金・新井さん引退も控えめ

GSパリ大会で優勝し、オンラインで取材に応じた新添(東スポWeb)

柔道のグランドスラム(GS)パリ大会で優勝した女子70キロ級の新添左季(25=自衛隊)が20日、オンラインで取材に応じた。

東京五輪後初の国際大会となった今回、日本は東京五輪代表が出場しなかったものの、新添は「優勝を目指していたので結果が出てよかった。組手の部分でずっと対策、研究をしてきたので、寝技も含めて練習してきたことが(試合で)出たのでよかったと思います」。また、今年6月の世界選手権銀メダルの大野陽子(コマツ)との対戦は「一番の山だった」とした上で「予想よりも早く当たったんですけど、しっかり勝てたのでよかった」と振り返った。

同級は東京五輪で金メダルを獲得した新井千鶴さんが引退。3年後のパリ五輪の切符を手にするチャンスは大いにあるが、新添は「視野に入れてはいますけど、そんなに意識せずにやろうかなという感じ。自分が先頭に立ってというほど成長できていないので、そこまで行けるようにまだまだ頑張らないといけない」と淡々と話す。

大舞台で活躍した新井さんの姿は「すごいなという感じで見ていて、次は自分だと思えるほど自信はないので、純粋に応援して見ていた」という。「まずは目の前の試合で精いっぱいというか、今回の試合は自信にもなったのでそういうのを積み重ねて五輪が見えてきたらいい」と新添。発言は控えめながら、楽しみな存在だ。

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