“持ってない”男?岸田首相 北ミサイル発射に続き…この日は遊説中に阿蘇山噴火

岸田首相(中央)は早くも受難(東スポWeb)

岸田文雄首相(64)が20日、神戸市内で衆院選(31日投開票)兵庫1区に立候補した盛山正仁氏(67)と、同日投開票の神戸市長選に立候補した久元喜造氏(67)の応援演説を行った。

岸田首相は「盛山さんは『議員立法の盛山』と呼ばれるくらい多くの法案をつくられている」と絶賛。岸田内閣でコロナ対策、経済対策、地方の活性化などを進めていくことを訴え、「今回の選挙は『未来選択選挙』と言わせていただいた。皆さんの声をしっかり聞きながら、新しい明るい日本の明日をしっかり切り開きたい。そのために、盛山さんに日本の明日を担わせていただきたい」と盛山氏への支持を呼びかけた。

この日は午前中から兵庫各地を遊説していたが、午前11時43分、阿蘇山が噴火した。

岸田首相は松野博一官房長官に人命第一に対応するよう指示。自身のツイッターで「周辺地域の皆さん、最新情報に注意し、警戒をお願いします」と呼びかけ、「官邸に『情報連絡室』を設置し、情報収集をしています。状況に変化があれば随時報告が入る体制を取っています」などと投稿した。

危機管理をめぐっては、19日に北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射した際、首相と官房長官が官邸にいなかったことで物議を醸したばかり。これを意識したのか応援演説では、「昨日、北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射するとんでもないことを行った。私たちは強く抗議した。遺憾に思う。こういった安全保障の分野においてもしっかり対応する。国民の命を守っていく」と強調した。

最後は盛山氏、久元氏とともに「頑張ろう」三唱。聴衆とグータッチを交わすと、次なる遊説地の地元・広島に向かった。

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