日本スケート連盟は20日に理事会を開き、チャレンジャーシリーズ(CS)のワルシャワカップ(11月18~21日、ポーランド・ワルシャワ)にアイスダンス全日本3連覇の〝チームココ〟こと小松原美里、尊(ともに倉敷FSC)を追加派遣することを承認した。
これによりアイスダンスで北京五輪出場を目指す〝かなだい〟こと村元哉中、高橋大輔(ともに関大KFSC)との直接対決が実現。しかも、両カップルは直前のグランプリ(GP)シリーズNHK杯(11月12~14日、東京・代々木第1体育館)にも出場予定で、ともに過密日程をへて12月の全日本選手権で北京五輪出場「1枠」を争うことになる。
昨年の全日本選手権では「チームココ」が「かなだい」に大きな点差をつけて優勝し、実力の違いを見せつけた。しかし、かなだいも負けていない。今季初戦のローカル大会「レイバー・デイ・インビテーショナル」(9月3~4日)では合計214・44点をマーク。国際スケート連盟非公認ではあるが、昨年の全日本(151・86点)から60点以上もアップさせてチームココにプレッシャーをかけている。両カップルがNHK杯、ワルシャワカップと過密スケジュールの条件が一致したことで、対決ムードはいっそう強くなるだろう。
さらに、同大会には男子シングルの宇野昌磨(トヨタ自動車)も派遣されることが決まった。アイスダンスの先輩として受けて立つチームココ、進化を続けるかなだい、そして世界の頂点を狙う宇野昌磨。CSとは思えぬ豪華メンバーにファンのザワつきは止まらない。
なお、ワルシャワカップにエントリーしていた三原舞依(シスメックス)の派遣は取りやめ。代わりにスケートカナダ(29~31日、バンクーバー)に派遣される。