ニュルブルクリンク、ニュル24時間と予選レースの日程を2025年まで決定

 ニュルブルクリンク24時間レースの主催者であるADACノルトラインは、ニュルブルクリンク1927 GmbH & Co. KGと合同で、今後4年分の早期契約締結を結んだことと、今後も長期的に良好な関係をもって24時間レースを開催することを発表した。

 世界中の自動車メーカーがテストにも使用するニュルブルクリンクの北コースとグランプリコースを繋ぎ、24時間を戦うニュルブルクリンク24時間。2020年と21年は新型コロナウイルスの影響により、さまざまな厳しい制限の下に開催されたが、その経験を通して感染拡大防止や特別ルールを制定し、ニュルブルクリンクやドイツモータースポーツ協会(DMSB)、地区行政機関が中心となり、参加者やファンの理解を得ながら困難を乗り切った。

 ドイツではまだコロナ禍の制限は少し残るものの、ニュルブルクリンクで今季開催されたNLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)やDTMドイツツーリングカー選手権などの今季後半戦のレースでは、ワクチン接種パス、もしくは72時間以内のPCR検査、48時間以内の抗原検査による陰性証明書の提示を条件に、パドックへのファンの来場やノルドシュライフェのギャラリーコーナーでの観戦が再び解禁となり、多くのファンで賑わういつものニュルが戻ってきたことは、ファンはもちろん、参加者にとっても大きな喜びとなった。

 2022年はニュル24時間レースの記念すべき第50回大会となり、参加者とファンが一体となって記念大会を多いに盛り上げるはずだ。BMW M GmbHも同じく来年には創立50周年を迎えるとあり、ニュル24時間レースの枠内でイベントの開催を予定しているほか、TOYOTA Gazoo Racingも2022年にはニュル24時間復帰とともにイベントの開催を予定していることを今大会のレース中に場内アナウンスで発表した。

 また、正式なアナウンスはまだないが、スバルは2022年モデルのニュル24時間用新型WRX STIのテストを開始しているとSNSで告知。来年への参戦準備が着々と始動しているようだ。KONDO Racing、個人で参加するアマチュアドライバーなど、日本から参戦するチームやドライバーがふたたびニュルで熱いレースを再びみせてくれる日を楽しみに待ちたい。

ニュルブルクリンク24時間レース 開催日程2022年
予選レース:5月6~8日
24時間レース:5月26~29日

2023年
予選レース:4月21~23日
24時間レース:5月18~21日

2024年
予選レース:4月12~14日
24時間レース:5月9~12日

2025年
予選レース:5月23~25日
24時間レース:6月19~22日

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