先進地・中国からも熱視線 eスポーツ、シニアの健康促進に期待 横浜で脳トレゲーム体験会

「脳トレゲーム体験会」を取材する中国の国営中央テレビ(CCTV)=10月14日、みどりアートパーク

 コンピューターゲームの腕を競うeスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)がシニア世代に注目されている。脳の健康や人との交流が促進される期待感がある。ゲーム初体験の高齢者がプレーヤーに成長する姿に、神奈川県内の自治体や介護事業者は熱い視線を送る。

 横浜市緑区のみどりアートパーク(緑区民文化センター)で10月14日に開かれたシニア向け「脳トレゲーム体験会」。中国の国営中央テレビ(CCTV)が取材に訪れた。

 eスポーツ人口が約4億8千400万人(2020年)とされる中国。小学生のときからゲームを楽しむCCTV東京事務所記者の郭比茜さん(34)は、「中国では若い人のスポーツでシニアのプレーはニュース」と取材の動機を話す。

 郭さんによると、中国では3人に1人がeスポーツを楽しみ、プロのプレーヤーは約10万人。「若者は大会の高額賞金を求めてプロを目指す。大学や専門学校でeスポーツを学ぶ若者もいる」という。体験会の様子はCCTVチャンネル2で横浜市の「電子競技体験会」として放送された。

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