中国メディアが靖国参拝を「吐き気がする」と猛批判=「ドイツから10万キロは遅れている」とも

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2021年10月18日、中国国営・新華社系の「環球雑誌」副編集長が開設したアカウント「牛弾琴」は、「日本のこのことは吐き気がする」と題し、日本の政治家による靖国神社参拝を激しく非難する評論記事を掲載した。以下はその概要。

10月17、18日に靖国神社で秋季例大祭が行われ、岸田文雄首相が首相名義で真榊(まさかき)を奉納した。そして、安倍晋三元首相、菅義偉前首相の2人はそれぞれ靖国神社に参拝した。首相のうちは国際的な影響を配慮して真榊を奉納し、首相の座から離れたら「偽装」を解いて参拝しに行くのである。

安倍氏は退任後して3日目に靖国参拝を行い、菅氏も今月退任したばかりなのにもう参拝した。しかも「前内閣総理大臣」として記帳したのだ。

靖国神社についていまさら言うまでもないが、中国政府の公式な定義は「軍国主義が侵略戦争を発動する上での精神的な道具かつ重要な象徴であり、今なお侵略戦争で重罪を負った14人のA級戦犯が祭られている」というものである。

もし、ドイツの首相がヒトラーやゲーリング、ゲッベルスの位牌に参拝するようなことがあれば世界は騒然とするだろう。もちろんドイツの法律に反することになり、首相は謝罪の上その座を追われることになる。ところが日本では首相名義で真榊を奉納し、首相を辞めたら参拝するという行動が多くの反対を受けないばかりか、政治的に正しいとさえ認識する人が多く存在するのだ。

その背景には二つの理由があると思われる。一つ目は米国のダブルスタンダードだ。日本の戦略的価値を考えて靖国参拝に目をつぶるばかりか、日本の政治家が中国や韓国を刺激する様子を喜々として見ているのだ。二つ目は、日本人の集団的記憶喪失である。教科書を変更し、慰安婦を否定し、靖国神社を参拝するのは、歴史を極力回避しようとし、全くざんげの意識をもたないことの表れである。

一方、ドイツでは数日前に、100歳の元ナチス党員がアウシュビッツでのホロコーストに携わったとして有罪判決をを受けた。100歳になっても許されることはなく、アウシュビッツで働いていたというだけで、具体的な犯罪の証拠がなかったとしても有罪認定された。

歴史観という点において、日本は少なくともドイツから10万キロは遅れているのである。(翻訳・編集/川尻)