【新日本】満身創痍のタイチが棚橋をタイチ式外道クラッチで下して千秋楽を勝利で飾る!<G1 CLIMAX31>10・20日本武道館大会

新日本プロレスは20日(水)、東京・日本武道館にて『G1 CLIMAX 31』を開催した。

今大会ではBブロック最終戦が行われ、棚橋弘至(4勝4敗)と腹部にテーピングを巻き満身創痍のタイチ(2勝6敗)が対決。

開始から勝負に出たタイチが開始からバックドロップを見舞い、パンタロンを脱ぎ捨てバズソーキックを繰り出す。

そして、ブラックメフィストを狙うもこれはさすがに決まらず。

技を出す度に痛みが走り、苦悶の表情を浮かべるタイチに対して、手を抜かない棚橋はコーナーに逆さ釣りにしたタイチにドロップキックを見舞う。ドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドで締め上げあと一歩まで追い込む。

攻防が続き、棚橋がハイフライアタックで倒すと、フィニッシュのハイフライフローを狙ったがタイチがこれを交わし、すかさずタイチ式外道クラッチで3カウントを奪い勝利した。

悔しさをにじませながら引き上げていった棚橋は4勝5敗でG1を終了。最後に意地を見せてタイチはディーバのあべみほをリングサイドでそっと抱き寄せ、険しい表情を見せながらバックステージへ戻っていった。

G1 CLIMAX 31
日時:2021年10月20日(水) 18:00開始
会場:東京・日本武道館
観衆:2,088人

第3試合 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 31』Bブロック公式戦
×棚橋 弘至<4勝5敗=勝点8>
vs
〇タイチ<3勝6敗=勝点6>
14分58秒 タイチ式外道クラッチ

〈写真提供:新日本プロレス〉

⇒次ページバックステージコメント

棚橋「(コメントスペースに来るなり座り込み、腹の位置にUSヘビー級のベルトを置いて)はあ、負け越し。負け越しです。悔しいなあ。調子が、コンディションが良かった分、この負け越しは堪えるし、何より期待に応えられなかったっていうのもあるし、このUSヘビーを巻いてる選手が負け越し。ちょっと考え方を自分のあり方をしっかりと見つめ直さないと。毎日同じ物食ってます、毎日同じ量のトレーニングしてます、じゃないんだね。きっとね、そういったもの以上に今一番必要なこと、やっぱり情熱だろうね。プロレスに対する情熱。俺に足りなくてタイチにあったもの、情熱なんじゃないかな? (立ち上がって)言われたくないと思うけど」

タイチ「ああ、苦しい…。なんだ、笑いたくて集まったのか、この野郎。堂々の3勝6敗だ。笑いたくて来たのか、この野郎。正々堂々の序二段陥落だ。陥落だよ、これで。忘れてたよ。そう言やあ忘れてたよ。照ノ富士のように新横綱になってやるって開幕の時に言ったけどよ、照ノ富士だってその前に序二段にまで落ちてんだよ。怪我と病気に悩まされてよ。時には怪我に悩まされて序二段に陥落するのもいいな。忘れてたよ。照ノ富士だってそうやって上がってきたんだよ。引退まで考えて。だけど今横綱になっている。序二段からでも遅くねえってことだよな。やってやる。忘れてたよ。新横綱の前に序二段があるってことを。不惜身命、文字通り不惜身命だ。休むのは簡単だ。いや、でも、時には休む勇気も必要かもしんねえな。今後の溜めのためには。溜めに溜めて、新横綱に登ってやる。まずは序二段陥落、おめでとう。(立ち上がってタッグベルトを持っているあべみほを見ながら)序二段には付き人もいらないな。やり直しだ、一人で。このままじゃ新横綱どころかなんにもなんねえ。時には休場するのも大事だろ。この後、新日本プロレス協会に明日から休場届を出す。待っとけ、すぐ戻ってくる。(帰り際に)棚橋があえて鬼になって、俺の負傷箇所を攻めてきたのはそれが愛だからなのか…? もしそれが愛ならば、少し分かったような気がする…」

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