【新日本・G1】オカダがコブを下し逆転突破でG1制覇に王手 優勝決定戦で飯伏と激突へ

ジェフ・コブ(左)にレインメーカーを放つオカダ(東スポWeb)

新日本プロレス20日日本武道館大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、オカダ・カズチカ(33)がジェフ・コブ(39)との天王山を制して優勝決定戦(21日、日本武道館)進出を決めた。

ここまで7勝1敗のオカダは8戦全勝のコブと激突。直接対決の優劣から勝てば逆転突破が決まる状況でトぺ・コンヒーロを解禁するなど積極的な攻撃を仕掛けたオカダだったが、怪物の圧倒的パワーに苦しい展開が続いた。レインメーカーをかわされジャーマンを浴びると、掟破りの旋回式ツームストーンパイルドライバーでマットに突き刺される。

その後もなかなかペースを握れないオカダだったが、雪崩式ツアー・オブ・ジ・アイランドをDDTで切り返して形勢逆転に成功する。なおも粘るコブのツアー・オブ・ジ・アイランドを回避すると、カウンターのドロップキックから開脚式ツームストーンパイルドライバーを発射。最後はついにレインメーカーをさく裂させて激闘に終止符を打った。

7年ぶり3度目のG1制覇に王手をかけたオカダは、優勝決定戦でAブロック1位の飯伏幸太と激突する。試合後のリング上では「明日でこの熱い熱い秋が終わります。ここで俺が何を言おうと、明日の勝者がすべてを持っていきます。だからもう、みんな今日、解散。しっかり手洗いうがいして、明日も仕事頑張って、最後、G1クライマックス楽しんで行きましょう。というわけで、G1クライマックスに! カネの雨が降るぞ!」と高らかに宣言した。

「優勝したわけでもないし、もう時間もないので。コンディション整えて決勝戦に臨みたいと思います。明日のことに関しては明日すべてが分かると思いますし。ワクワクしてください」と、連戦で行われる優勝決定戦に集中力を高めたオカダ。2020年1月の東京ドーム大会以降、ビッグタイトルから遠ざかっていたレインメーカーの完全復活まであと1つだ。

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