野田元首相 同期当選の岸田首相を厳しく批判「政治改革は後退し、腐ったにおいがする」

森山氏(左)の応援に駆け付けた野田元首相(東スポWeb)

立憲民主党の野田佳彦元首相(64)が20日、大阪・堺市内で衆院選(31日投開票)大阪16区に立候補した森山浩行氏(50)の応援に駆け付けた。

同区は長年、公明党と立民が議席を争ってきた激戦区。立民の枝野幸男代表が来阪し、森山氏と一緒に街頭演説をしたかと思えば、公明党副代表の北側一雄氏(68)のパーティーに、自民党の安倍晋三元首相が激励に訪れるなど公示前から火花を散らしている。

岸田文雄首相(64)とは同じ年で同期当選の野田氏は「政治改革は後退し、腐ったにおいがする。安倍内閣の農水相は大臣室で鶏卵業者から500万円受け取った。江戸時代じゃありませんよ。『卵屋、お主も悪よのぉ』『いえいえ、農水大臣ほどでは』。そんなやりとりを変えるのが岸田さんだったのではないか。幹事長は甘利さんで変えられるのか。大臣の時に建設業者からお金を受け取った人だ」と政治とカネの問題をバッサリ。「政権交代によって、よどんだ空気を変えたい。たまったウミを出してドブさらいをしなければいけない」と政権交代の必要性を訴えた。

野田氏はさらに、北朝鮮が前日、弾道ミサイル2発を発射した際に、首相と松野博一官房長官が官邸にいなかったことについて「総理大臣は福島。官房長官は千葉県にいて、『東アジアの安保情勢は厳しくなっている。緊張が必要だ』と言っていた。緊張が必要なのはあなたたちだ。危機管理の『き』の字もできていない」と非難。「責任感のない政治に決別するため、森山さんを支援いただきたい」と呼びかけた。

同区では森山氏、北側氏のほかに、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)の西脇京子氏(49)が立候補している。

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