大連敗ストップの巨人・原監督に久々笑顔「(トンネルより)もっと長いぞ!」

スタンドに手をふる原監督(東スポWeb)

巨人が20日のDeNA戦(横浜)を3―2で競り勝ち、引き分けを挟む連敗を10でストップさせた。

2―2の7回一死から丸に決勝の21号ソロが飛び出し、虎の子の1点を畠―中川―デラロサ―ビエイラの継投でしのぎ切った。これが2日のDeNA戦(東京ドーム)以来、実に18日ぶりの白星だ。試合後、報道陣から「長かったトンネルから抜けた」と質問を向けられると「トンネル…」と笑顔。「(10連敗はトンネルより)もっと長いぞ!(笑い)。トンネルのもっと長いのは何て言うんだよ!?」と持ち前の饒舌ぶりもやや戻ってきた。

もちろん、一勝したから浮かれられる状況ではない。リップサービスもそこそこに「チームというのは一人では勝てないし、全員の力を結集しないとなかなか相手を制することができない。そういう意味では、本当にこの勝利というものを良薬としてそれぞれが受け止めてほしいね」と語った。

連敗こそ止めたが、課題はまだまだある。2回にウィーラーの同点2ラン以降、丸の決勝弾が飛び出した7回まで拙攻が続いた。2度の満塁機を潰し、2併殺でいつ流れを失っても不思議ではなかった。指揮官は「まだ今日ももう一つ歯車がかみ合っていないというところはありますね。まだまだ安心することではなくてね、どこかに薬、糧としてね。そうしないとこれだけ苦しんだ選手たち、われわれも含めて、そういうふうにしないと報われない」と引き締めた。

残りは2試合。CS進出へ大きく前進しただけに、いい形で締めくくりたい。

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