キングが決めた! 体操の世界選手権(20日、北九州市立総合体育館)の男子予選が行われ、ロンドン&リオ五輪個人総合金メダルで東京五輪代表の内村航平(32=ジョイカル)が種目別・鉄棒を5位で通過。2018年のカタール・ドーハ大会以来となる同種目決勝進出を果たした。
内村は第3班として午前10時40分過ぎに鉄棒を実施。H難度のブレトシュナイダー(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)をはじめカッシーナ、コールマンなどを成功させたが、バーをつかむ際の位置や倒立の乱れなどで14・300点と伸び悩んだ。
演技終了時点で暫定3位。決勝進出の可能性の残した内村は「決勝も結果を気にしないで、自分ができることを精いっぱいやりきりたい。大輝も残るはずなので一緒に最後まで盛り上げられたらいいと思います」と、同種目1位の橋本大輝(順大)との〝競演〟に胸を躍らせていた。その後、第7班終了時点で暫定5位に下げたが、最終班で内村を超える選手は現れず、午後10時40分に5位が確定した。
東京五輪では予選でまさかの落下。失意から約3か月後、決勝でリベンジを果たすチャンスが巡って来た。