【横浜DeNA】引退の中井、古巣相手に涙の右前打

【横浜DeNA-巨人】7回横浜DeNA無死、代打で右前打を放ち涙ぐむ中井=横浜

◆横浜DeNA2-3巨人

 今季限りで14年間の現役生活にピリオドを打つ中井が七回に代打で登場。巨人・畠の148キロの直球を振り抜き、右前打とした。万感の涙を流しながらベンチに戻った背番号0を、チームメートはグータッチで出迎え、両軍のスタンドから温かな拍手が送られた。

 試合前には古巣の巨人・坂本と菅野から花束を贈られ、球場には日本ハム・大田ら巨人時代の後輩からの花も届いた。

 試合後の引退セレモニーでは田代巡回打撃コーチや主将佐野、巨人の高橋前監督らのメッセージ映像が流れた。再び涙がこみ上げた中井は「誇れるような成績を残せなかったが、歴史と伝統のあるジャイアンツ、これから歴史を築いていくベイスターズ、二つの球団でプレーできた。人に恵まれてやってこられた14年間。今度は僕が誰かの力になれるように精いっぱい努力したい」と頭を下げた。

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