<レスリング>【2021年世界選手権・レビュー(4)】男子フリースタイル70kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

 

(2021年10月2~10日、ノルウェー・オスロ)


【男子フリースタイル70kg級・優勝】
マゴメドムラド・ガジエフ(Gadzhiev, Magomedmurad=ポーランド、元ロシア)

▲提供=UWW / Martin Gabor

▲提供=UWW / Martin Gabor

 1988年2月15日生まれ、33歳。ロシアで強豪を数多く輩出するダゲスタン出身。ロシア代表として2008年世界ジュニア選手権に出場して優勝し、ワールドカップ代表に選ばれるなどして2012年ロンドン・オリンピックを目指したが、代表にはなれなかった。2014年にポーランド国籍を取得し、70kg級で2015年欧州大会2位、2016年欧州選手権優勝。

 65kg級に落としてリオデジャネイロ・オリンピックの出場権を勝ち取り、同オリンピックに出場した(16位)。一度は70kg級に戻したが、再度65kg級に落とし、東京オリンピック最終予選で優勝して2度目のオリンピックへ(7位)。今回、本来の70kg級に戻し、33歳にして初の世界一に輝いた。

 ポーランドの男子フリースタイルでは、世界選手権とオリンピックを通じて初のチャンピオン。男子グレコローマンを合わせても、2003年以来、18年ぶりの世界一。

 ■マゴメドムラド・ガジエフの話「自分自身を褒めたいとともに、ロシアとポーランドで私をサポートしてくれたすべてのコーチに感謝したい。いつもと異なる方法で試合を進めることを意識して闘い、結果を出すことができました。私は33歳です。何度も世界選手権に出場し、ついに世界チャンピオンになりました。夢をかなえられてよかったです。それは父の夢でもありましたが、残念ながらはもう生きていません」

《1回戦~決勝の成績》=resultトーナメント表
決 勝 ○[2-1]Akmataliev, Ernazar(キルギス)
準決勝 ○[4-2]Bayramov, Turan(アゼルバイジャン)
3回戦 ○[フォール、9-0]Batchuluun, Batmagnai(モンゴル)
2回戦 ○[Tフォール、15-4]Romero Millaqueo, Carlos Eduardo(チリ)
1回戦 ○[9-0]Cojocaru, Nicolae(英国)


【表彰式】

▲提供=UWW / Martin Gabor

[2]Akmataliev, Ernazar(キルギス)
[3]Zherbaev, Evgeni(RWF)
[3]Iakobishvili, Zurabi(ジョージア)


【決勝・動画】
Gadzhiev, Magomedmurad(ポーランド)○[2-1]●Akmataliev, Ernazar(キルギス)

 

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