ソフトバンクのニック・マルティネス投手(31)が、節目の10勝目をかけて21日の本拠地最終戦となる日本ハム戦(ペイペイ)に先発する。現在17試合連続でクオリティースタート(QS=先発6回以上、自責点3以下)をマークしている右腕。敗れればCS進出の可能性が消える一戦で必勝を誓った。
負けられない理由はもう一つある。同戦は、今季限りで現役を退くホークス一筋15年の長谷川勇也外野手(36)のラストマッチ。心優しき助っ人は「ぜひ、できれば、個人的にはハセ(長谷川)にはスタメンで1試合、一緒に戦いたい」と特別な感情を明かした上で「勝利で送り出したい気持ちがある」と言い切った。
チームはCS進出の可能性をわずかに残す状況。引退特例でベンチ入りする長谷川は、状況次第で出場を控える意向を持っている。功労者にふさわしい花道を――。マルちゃんは、いつも以上に燃えている。