ニコ・ヒュルケンベルグがアロウ・マクラーレンSPからインディカー初テストへ

 NTTインディカー・シリーズに参戦するアロウ・マクラーレンSPは、10月25日にバーバー・モータースポーツパークで行うテストに元F1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグを起用することを明らかにした。

 2009年にウイリアムズからF1デビューし、2019年までフル参戦していたドイツ人のヒュルケンベルグ。2020年は、レーシングポイントF1チームからリザーブドライバーとしてスポット参戦し、2021年は名称を変更したアストンマーティンF1チームのリザーブドライバーを務めている。

 レギュラードライバー復帰を望んでいたヒュルケンベルグだが、9月にF1に復帰する可能性が難しいことを認め、新たな選択肢を模索。そのひとつがインディカー・シリーズのようだ。

 ヒュルケンベルグは、10月25日にアロウ・マクラーレンSPからバーバー・モータースポーツパークでインディカー初テストの機会を得ることとなった。

 アロウ・マクラーレンSPは、最終戦までチャンピオンを争ったパト・オワードとフェリックス・ローゼンクヴィストのコンビと2022年も契約しており、今回のテストではヒュルケンベルグを評価する目的のようだ。

「ニコを迎え、アロウ・マクラーレンSPシボレーで彼に初めてのインディカーを味わってもらうことを楽しみにしている。バーバーは、彼が初めてのラップを記録し、新しい形のオープンホイールレースでの走行経験を得るための素晴らしいトラックになるだろう」とアロウ・マクラーレンSPの代表を務めるテイラー・キエルはコメントしている。

 インディカー第15戦が行われたラグナセカでは、マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンが、「2023年から3台体制にするのは確かだ。たぶん2022年のどこかの時点で3台目を走らせるだろうね」とコメントしており、アロウ・マクラーレンSPは2022年中に3台体制にすることも検討している。

 2020年は、F1から転向したロマン・グロージャンが持ち前の速さと対応力を見せ、2022年は名門アンドレッティ・オートスポートに移籍しフル参戦することが決定している。

 ヒュルケンベルグが、バーバーでどんな走行を見せるのか注目だ。

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