【中国】ネット企業の金融業独占を批判、中央当局[金融]

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中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の郭樹清主席はこのほど、「金融業の一部分野で市場独占や不当競争といった問題が顕在化している」と述べた。とりわけ大手インターネット企業が特定の分野を牛耳っていると批判した。経済ニュースサイトの財聯社などが19日伝えた。

郭氏は、ネット企業は「金融イノーベーション」「ネット・プラス・金融」などのスローガンを掲げ、違法に金融事業を展開していると指摘。社会の資本を吸い上げ、銀行類似の業務にまで手を伸ばしていると非難した。

特に大手ネット企業が一部分野で独り勝ちの状態を形成し、公平な競争環境を阻害していることを問題視。金融システムの潜在的なリスクを高めているとした。

他業種の企業が金融業界への投資を積極化することで、産業界のリスクが金融業界に波及しやすい状況が生まれているとの見方も示した。

■年末までに状況改善

郭氏によると、政府の金融部門はネット企業14社に対し、計1,000項目以上の問題の是正を命じている。約半分の項目は既に是正作業に取り掛かっており、郭氏は年末までに顕著な状況の改善がみられると見通した。

ネット企業が金融業界で存在感を強めていることに関しては、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁もこのほど「一部ハイテク企業が金融プラットフォームを独占する状況を改善し、健全な競争環境を創出する」との方針を示していた。