山岳救助隊、湖のハイカー事故も想定 秦野・震生湖でボート使い訓練 神奈川

救命ボートに乗り込み水難救助訓練を行う秦野署山岳遭難救助隊員=震生湖(署提供)

 秋の行楽シーズンを前に、秦野署は19日、秦野市今泉の震生湖で水難救助訓練を行った。山岳救助のエキスパートである同署山岳遭難救助隊員が、水辺での救助事案発生時の対応を確認した。

 訓練は、同湖周辺でハイキング客が増加していることや台風で河川の水位上昇が相次いでいることから企画。誤って同湖に転落し溺れているハイカーを救助する想定で実施した。

 隊員は県警危機管理対策課の指導を受け、救命ボートの組み立てや操縦、溺れている人の救助方法など一連の流れを確認。また、ペットボトルやポリタンクなどの浮輪の代替品を使った救助訓練も行った。

 同署の竹内洋一副署長は「慣れない訓練でミスも出たが、実際の場面では同じことが起きないよう研さんしていきたい」と話した。

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