スター選手がズラリ 今オフのFA市場で最高の遊撃手は誰?

今オフのFA市場は大物遊撃手が多いことで注目されている。現在リーグ優勝決定シリーズを戦っているカルロス・コレア(アストロズ)とコリー・シーガー(ドジャース)に加え、マーカス・セミエン(ブルージェイズ)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)、ハビアー・バイエズ(メッツ)といったスター遊撃手が同時にFAとなるのだ。「ESPN」ではこの5人のスター遊撃手を対象に専門家によるランク付けを実施。そのポイントを集計し、1位から5位までのランキングを公開している。

集計方法は至ってシンプル。「ESPN」の11人の専門家が5人のスター遊撃手を1位から5位までランク付けし、1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントという形で合計ポイントを集計。その結果、1位シーガー(合計50ポイント)、2位コレア(同45ポイント)、3位セミエン(同32ポイント)、4位ストーリー(同23ポイント)、5位バイエズ(同15ポイント)の順となった。

1位のシーガーは5人のなかで唯一の左打者であり、ベストの打撃能力を持っていることが高く評価された。その一方で故障の多さが懸念され、「将来的には三塁へのコンバートが必要になる」と評価する専門家もいる。ドジャースはシーガーの引き留めを試みるとみられるが、7月末のトレードでナショナルズからトレイ・ターナーを獲得しており、シーガー流出時の備えも万全である。

2位のコレアはアストロズのサイン盗み問題で球界有数の嫌われ者となった感があるものの、その実力はホンモノ。故障の多さを懸念する声がある一方、リーダーシップや攻守のバランスの良さが高く評価されている。

3位のセミエンは「二塁手として好成績を残した」というところが懸念材料に挙げられている。今季は二塁手新記録となる45本塁打を放ったが、遊撃手として同様の活躍ができる保証はない(ただし、2019年にMVP投票3位の実績もある)。

4位のストーリーは故障によりパフォーマンスを落としている点、5位のバイエズはプレーの粗さに起因する不安定なパフォーマンスが懸念材料。なお、「今オフは13~14チームが遊撃手の補強を目指すだろう」との予想もあり、5人のスター遊撃手の争奪戦は激化していくことになりそうだ。

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