パ優勝争いどちらが有利? 宮城&山本で落とせぬオリ、強敵立ちはだかるロッテ

ロッテ・井口資仁監督(左)とオリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】

オリックスが2連勝なら、ロッテは5勝1敗が必要になる

パ・リーグで熾烈な優勝争いを繰り広げているオリックスとロッテ。オリックスが首位に立っているものの、2位のロッテに優勝へのマジック「5」が灯っている。68勝55敗18分のオリックスが残り2試合、65勝53敗19分のロッテはオリックスよりも多い6試合を残している。

デッドヒートを繰り広げるオリックスとロッテ。両チームの直接対決は残っておらず、残り試合の多いロッテにマジックが出ている状況にある。果たして、現状どちらが“有利”と言えるのだろうか。優勝ラインから展望してみよう。

オリックスが残り2試合に全勝すれば、70勝55敗18分となり、勝率は.560になる。これをロッテが上回るためには5勝1敗で乗り切らなければならない。オリックスが1勝1敗であれば、69勝56敗19分の勝率.552。ロッテは4勝2敗が必要で、オリックスが2敗を喫すれば、ロッテは3勝3敗の五分でも上回ることができる。

オリックスは21日に行われる西武戦で今季12勝をマークしている宮城大弥投手が先発する。左腕は今季、西武戦5試合に登板し、全て勝利。最多でも2失点しかしておらず、得意としている。今季最終戦となる25日の楽天戦にはエースの山本由伸投手が先発することが予想される。2枚看板を立て、2連勝で締めくくりたいところだ。

オリックスが2連勝すると仮定すれば、ロッテは5勝1敗が必要になる。現在、3日間、試合のないロッテは23日から日本ハムと2連戦を戦い、25日にソフトバンク、27日に楽天と対戦。29日から再び日本ハムと2連戦が組まれている。本拠地ZOZOマリンスタジアムで5試合を戦うことができる。

ただ、ロッテには手強い相手が立ちはだかることが予想される。ローテ通りにいけば、日本ハムは上沢直之投手、ソフトバンクは千賀滉大投手、楽天は則本昂大投手と、各チームのエース級との対戦がありそう。上沢とは3戦2勝と相性は悪くないが、6年連続2桁勝利に王手をかけている千賀とは19日の対戦で7回無失点に抑えられ、則本昂には苦戦を強いられている。

25年ぶりのリーグ優勝を狙うオリックスは宮城、山本のWエースで白星を取りこぼさないこと、51年ぶりのリーグ優勝を目指すロッテは千賀らエースとの対戦でいかに白星を奪うか、がそれぞれの鍵になりそう。状況的にはややオリックスが有利か。熾烈な優勝争いの行方、最後まで目が離せない。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2