「しっとり炒飯」PR 地元米使用独自の魅力 新たな観光資源に 上越商工会議所青年部地域観光委

 「しっとり炒飯(チャーハン)」で地域観光の活性化を―。上越商工会議所青年部地域観光委員会は、コシヒカリやこしいぶきといった甘さ、粘りのあるコメで調理したチャーハンを「しっとり炒飯」と名付け、観光コンテンツの一つとして磨き上げる。20日から市内飲食店にポスターなどを掲げ、PRを始めた。

 同委員会は「食による地域ブランディング」で成功した全国の事例を研究した中から、上越ならではのコンテンツとしてチャーハンにたどり着いた。小嶋宏志委員長は「上越産、県産米の特質を生かしたチャーハンは、しっとりモチモチとして、おいしい。独自の観光コンテンツとしてのポテンシャルが高い」と話す。また、しょうゆを好む地域性、肉や野菜などの具材を豊富に使った特別感のある味わい、ラーメンとともに発展してきた、などの要素を挙げる。

「上越産米の特質を生かしたチャーハンは、独自の観光コンテンツとして需要がある」と話す小嶋委員長

 しっとり炒飯は、上越産または県産コシヒカリ、こしいぶきなどを使用し、独自の魅力に満ちていることが前提。委員会メンバーが覆面調査員として訪問して実食し、独自の調査基準を基に委員会で審査を行い、第1回の認定店を決めた。さらに小嶋委員長が各店を訪ね、具材や味付け、こだわりについて店主にインタビュー。地域への思いやチャーハンを愛する気持ちを加味した上で「しっとり度」を認定した。

 認定店のチャーハンは同委員会が動画サイト「ユーチューブ」で公開している。

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