ルンガーがレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングと複数年契約でインディカーフル参戦

 NTTインディカー・シリーズに参戦するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、クリスチャン・ルンガーと複数年契約を発表。2021年の第12戦インディカー・デビューを果たしたルンガーは、2022年からインディカーにフル参戦する。

 アルピーヌF1の育成ドライバーで、2021年はARTグランプリからF2に参戦するデンマーク人ドライバーのクリスチャン・ルンガー。

 ルンガーは、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからインディカー・テストを実施。そこで好印象を与えると、インディカー第12戦に同チームからスポット参戦し、インディカー・デビューを果たした。

 インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースを舞台に争われたインディカー第12戦で、ルンガーはインディカーの強豪ドライバーを抑え、予選4番手を獲得。決勝でリードラップを記録するも12位で終わったが、一躍注目の的となった。

 10月頭に佐藤琢磨の離脱を発表したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、ジャック・ハーベイとの契約を発表。さらに20日に3台目のドライバーとして、ルンガーと複数年契約を結んだことを明らかにした。

「レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからインディカーに参加できることにとても興奮している。彼らは素晴らしいチームで、今年シリーズにデビューした時、僕をとても歓迎してくれた」

「完璧な選択であり、キャリアの次のチャプターを始めることができてうれしいよ。8月にインディアナポリスでレースをしたときは、とてもオープンマインドだった。その経験をもう一度行いたいという欲求を高めていたので、プロドライバーとしてフルタイムで参戦で着る機会は名誉なことだ」とルンガー。

インディカー・デビュー戦で予選4番手を獲得したルンガー

 フル参戦となるルンガーはオーバルレースにも初挑戦となる。

「もちろん、まったく新しい挑戦になるだろう。特に、これまで走行したことのないオーバルでのレースがそうだ。学習するのは早いほうだと思いたいので、実践することは素晴らしい経験になるだろうね」

「一所懸命頑張ってレースを楽しむ以外は、あまり期待していないよ。結果が出てくれることを願っている。インディカーに挑戦する前に今の僕のフォーカスは、フォーミュラ2選手権を終えることにあるが、早く体験したいね」とコメントしている。

 共同オーナーのボビー・レイホールは、「クリスチャンが今後数年間、我々の一緒に働けることを非常に嬉しく思っている。インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで見せた彼のパフォーマンスに誰もが驚いた。彼がした仕事は、我々の予想を超えていたんだ」

「もう少し経験を積めば、パフォーマンスはさらに強かっただろう。チーム内の全員がとても満足しており、ソーシャルメディアやオンラインでのファンから反応も大きく、パドックでポジティブな話題を生んだ」

「知らない人もいるかもしれないが、彼は食中毒を患っていたのでその日は100%ではなかったんだ。でも素晴らしいウイークエンドだった。クリスチャンとの長い関係を楽しみにしているよ。彼はすぐにチームとうまく調和する素晴らしい青年であり、これから一緒にできることを我々は皆、楽しみにしているんだ」と語っている。

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