電通デジタル、AI画像処理を用いたソーシャルプロジェクト「TEHAI」が「2021年度グッドデザイン賞」を受賞

2021年10月20日
株式会社電通デジタル

電通デジタル、AI画像処理を用いたソーシャルプロジェクト「TEHAI」が「2021年度グッドデザイン賞」を受賞
-指名手配被疑者の「過去の写真」から「今の姿」を予測-

株式会社電通デジタル(本社:東京都港区 代表取締役社長執行役員:川上 宗一 以下、電通デジタル)、ヤフー株式会社、PARTYと共同で警察庁から写真や情報提供などの協力を得て実施したAI(画像解析・⽣成技術)を⽤いて指名⼿配被疑者の現在の姿を予測するプロジェクト「TEHAI」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2021年度グッドデザイン賞を受賞しましたのでお知らせします。

グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまでの受賞件数は50,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。

【本受賞プロジェクトのキービジュアル】

「TEHAI」特設サイト:https://richad.yahoo.co.jp/tehai
※特設サイトは2021年10月末までの公開を予定。

■「TEHAI」について
2020年11月の指名⼿配被疑者捜査強化⽉間に先⽴ち、2020年9⽉30⽇から12月31日まで実施しました。約630名(2020年8⽉末日時点)の指名⼿配被疑者の中で、警察庁指定重要指名⼿配被疑者12 名のうち5 名の現在の姿をAI によって予測し、指名⼿配被疑者の存在を生活者に認知させ、情報提供に繋げることで指名⼿配被疑者の検挙の可能性向上を目指しました。

本プロジェクトには、電通デジタルのデータ/AIとクリエーティビティーの融合を目指したクリエーティブ組織「アドバンストクリエーティブセンター」が参画し、企画・制作・アートディレクション・AI開発を担当しました。

■今回の受賞にあたっての審査員からのコメント
「指名手配を周知するポスターを見かけることがあるが、自分ごととして捉えにくく、すぐに忘れてしまう。このプロジェクトの特筆すべき点は、過去の記録としての指名手配の写真を、今ここにある現実として鮮明に蘇らせていることにある。AIにより生成された画像は説得力と多様性があり、もしかすると自分の近くにいるのではないか、という関心を高めることに成功している。一人当たり9パターンの予測姿や、インターネットを用いた発信など、先進的な情報テクノロジーと指名手配捜査の支援を掛け合わせた、意欲的なデザインプロジェクトである。」

今後も電通デジタルは、AI技術などを用いたクリエーティブの創造と新しいサービスの開発・提供を通し、様々な課題解決に貢献してまいります。

【「TEHAI」特設サイトのスマートフォン画面の一部】

※AIで予測した指名⼿配被疑者の現在の姿がパターン別に表示される(右から1枚目の画像)

コンセプト動画(Yahoo!マーケティングソリューション 公式YouTubeチャンネル):https://www.youtube.com/watch?v=uMeBc4n60KQ

<株式会社電通デジタルについて>https://www.dentsudigital.co.jp/
国内最大級のデジタルマーケティング会社として、データとテクノロジーを駆使した次世代マーケティングの戦略策定・実行、その基盤となる IT プラットフォームの設計・構築、クライアントの事業革新を支援する DX コンサルティングなどのサービスを提供。国内外のプラットフォーマー各社との緊密なパートナーシップのもと、高度な専門性と統合力により、クライアントの事業成長に貢献しています。

<アドバンストクリエーティブセンターについて>https://advancedcreativecenter.com/
データ/AI(人工知能)とクリエーティビティーの融合した「アドバンストクリエーティブ」の実現を目指し、2017 年、電通デジタルに発足したクリエーティブ組織です。 認知度や好意度を向上させるブランドリフト広告から、顧客獲得のためのダイレクトレスポンス広告 (バナー/LP/オンライン動画/ソーシャル広告)までを統合的に設計・制作し、広告配信の成果に 合わせて改善のための PDCA を行っています。広告の第一線で活躍するクリエーティブディレクター、コピーライター、アートディレクターや、ダイレクトレスポンス広告に関する知見・ノウハウを有するコンサルタントやディレクターなど、多数のスペシャリストが在籍しています。