住友理工、バイタルデータのクラウドサービス( β 版)を公開  「第4回 5G/IoT通信展」に出展

睡眠時バイタルデータの活用を手始めに、オープンイノベーションを加速

住友理工株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役 執行役員社長:清水和志)は、スマートラバー(SR)を用いたセンサー「SRセンサ」から取得したバイタルデータ(体動データに基づく、心拍や呼吸データなど)をクラウドサーバー上で共有するサービス「モニライフ・プラットフォーム」のβ版を公開しました。

この公開に合わせ、幕張メッセ(千葉市美浜区)で10月27日(水)から開催される「第4回 5G/IoT通信展」に株式会社GENECH DATA SOLUTIONS(本社:京都市中京区、代表取締役:美馬芳彦)と共同で出展します。

政府が提唱するSociety 5.0では、IoTで全ての人とモノがつながり、さまざまな知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことが期待されています。

このたび、当社が開発したクラウドサービス「モニライフ・プラットフォーム」(β版)は、SRセンサで取得したバイタルデータをクラウドサーバーに上げ、解析結果のダウンロードやWeb API連携が可能となっています。立命館大学理工学部 岡田志麻准教授との共同研究により、従来の心拍、呼吸データの取得(推定)に加えて、独自のアルゴリズムで「睡眠の質」や睡眠状態も測定することができます。

覚醒状態からノンレム睡眠へのステージ遷移のほか、入眠潜時(覚醒状態から眠りに入るまでの所要時間)、睡眠効率(就床時間に対する睡眠時間の割合)なども表示可能です。アルゴリズムについては、機械学習などにより睡眠の状態推定の精度を上げるとともに、ストレスなどさまざまな状態を推定できるようにバージョンアップしていく計画です。

Web APIによるオープンイノベーションで、日々の睡眠状態や健康状態を「見える化」することや、遠隔医療・介護見守りへの展開も可能です。

「モニライフ・プラットフォーム」は(株)GENECH DATA SOLUTIONSとの共同開発製品であり、「5G/IoT通信展」にも、共同で出展します。

本展示会では、体動センサ(後述)を展示し、実際に測定してもらうことで、モニライフ・プラットフォームで解析した結果をご覧いただくことが可能です。

<出展概要>

< 「モニライフ・プラットフォーム」睡眠ダッシュボード 体動センサ連携時>

製品のリニューアルと名称変更

モニライフ・プラットフォームの公開に合わせて、SRセンサを応用した当社の製品「体動センサ」「ドライバーモニタリングシステム」のリニューアルおよび名称変更を進めています。

「SRセンサ」技術を応用・開発した新素材「圧電ゴム」を搭載し、バイタルセンシング機器として、当社が世界で初めて実用化した「体動センサ」は、薄く柔らかく、マットレスに置くだけで、バイタルデータ(心拍・呼吸)が推定できます。2019年にモニター販売を開始して以来、その精度の高さや一般医療機器としての信頼性を背景に、多方面から引き合いをいただいてきました。モニター版は好評につき完売しましたが、ご使用いただいたお客様の声を反映し、改良・価格を見直したうえで、「モニライフ・ウェルネス」へとリニューアルして、来年1月に発売する予定です。

また、自動車などが走行する際の振動環境下でも、座るだけでバイタル(心拍・呼吸)、体動情報などの情報を推定できる「ドライバーモニタリングシステム」についても、「モニライフ・モビリティ」と名称を変更します。

※「モニライフ・プラットフォーム」は、β版として、体動センサをご購入いただいた方に限り、当面、無償で公開させていただきます。ご利用にあたっては、あらかじめ利用規約への同意が必要になります。

※「モニライフ・ウェルネス」は、世界的な半導体供給不足の影響を受けており、当面は受注生産とさせていただきます。納期、価格については個別にご相談させていただきます。

※「モニライフ」は住友理工株式会社の商標です。

以 上