「nanaco」と「WAON」がApple Payに対応、WAONのみ“おねだり機能”も

© 株式会社マイナビ

10月21日、セブン&アイ・ホールディングスとイオンが展開する独自の電子マネー「nanaco」「WAON」が、アップルの電子決済サービス「Apple Pay」に対応しました。nanacoやWAONのプラスチックカードを持ち歩かなくても、iPhoneやApple Watchを使って支払いができるようになるほか、残高のチャージや獲得したポイントの電子マネーへの交換も手元のiPhoneでできるようになり、使い勝手が大幅に高まります。すでに、それぞれの電子マネーをプラスチックカードで使っている人は、残高やポイントをそのままiPhoneのApple Payに移行して使えます。

それぞれの電子マネーの利用者は比較的高い年齢層が中心で、20~40代の若年層のユーザー比率が高いiPhoneのApple Payに対応することで、若年層の獲得や利用拡大を狙います。WAONのみ、子どもが保護者にチャージをお願いするユニークな“おねだり機能”も搭載しており、親子で楽しく使えそうです。

Apple Payなら、電子マネーのカードは無料で発行できる

セブン&アイの「nanaco」とイオンの「WAON」、それぞれの電子マネーはプラスチックカードで利用している人が多いと思いますが、10月21日からはiPhoneのApple Payで使えるようになりました。基本的な機能はnanacoもWAONもほぼ共通なので、まとめて紹介していきましょう。

Apple Payにそれぞれの電子マネーを登録するには、これまで使っていたnanacoやWAONのプラスチックカードをApple Payに取り込む方法と、Walletアプリからカードを新規発行して登録する方法の2種類を用意します。前者は、電子マネーの残高やポイントが引き継がれるメリットが、後者は手数料無料でカードが新規作成できるメリットがあります。店頭でプラスチックカードを発行する際は、両社とも300円の手数料がかかるので、その負担なしにカードが作れるのは魅力といえます。

Apple PayにnanacoやWAONを登録したら、チャージもWalletアプリからでき、残額も確認できます。プラスチックカードでは残高が分からないので、残高が可視化されるのはやはり便利。残高が一定金額を下回った場合に通知を出すリマインダー機能も設定できるので、うっかり残高不足で支払えなかった…という事態を防げます。

Apple PayのnanacoやWAONで支払う場合は、側面の電源ボタンをダブルクリックするだけ。iPhoneと連携させたApple Watchでも支払いできるので、ウォーキングやジョギングなどでiPhoneを持ち歩いていない場合でもApple Watchだけで買い物できます。

それぞれの電子マネーの専用アプリをiPhoneに導入しておくと、さまざまな機能が加わってより便利に使えます。特に注目なのが、貯めたポイントをアプリ上で残高にチャージできること。プラスチックカードでは、店頭にある専用端末で操作する必要がありましたが、手元のiPhoneでサクッと交換できます。

Apple Payに登録することで、プラスチックカードにはなかったさまざまなメリットがもたらされます。何といっても、カードをうっかり紛失して残高をまるまる失うリスクがなくなるのが見逃せません。もしiPhoneを紛失してしまっても、家族のiPhoneの「探す」アプリでありかを探せます。残念ながら見つからない場合でも、探すアプリからデバイスを消去すれば、電子マネーを悪用される心配はありません。

紛失したiPhoneの電子マネーを取り戻したり、新しいiPhoneに機種変更する際も、面倒はありません。Apple Payに登録したnanacoやWAONのデータはクラウド上に保存されるので、新しいiPhoneで改めて復活させるだけで従来の電子マネーが使えるようになります。

WAONだけのユニークな“おねだり機能”とは?

基本的な機能は同じnanacoとWAONのApple Pay対応ですが、WAONだけが搭載する機能が1つだけあります。それが“おねだり機能”。ファミリー共有で子どもに持たせたApple WatchにWAONを設定し、小遣い代わりに使ってもらう場合、子どもがApple Watchからメッセージを発し、保護者にチャージをお願いする機能です。寄せられたメッセージは保護者のiPhoneのメッセージアプリから確認でき、保護者はメッセージアプリ上で子どものApple WatchのWAONへチャージができます。

若年層に自社の電子マネーを広めたい

イオンの担当者によると、WAONは比較的高い年齢層への普及は進んでいたものの、20~40代の若年層への普及が課題となっているそう。Apple Payへの対応で、iPhoneを日常的に使いこなす若年層の獲得や利用拡大を狙うとしています。

昨今、キャッシュレス決済でよく使われるQRコード決済は、通信会社のトラブルでモバイル通信回線が使えなくなると利用できなくなります。FeliCaを用いるApple Payは、そのような状況でも利用できるため、万が一の場合でも使える決算手段としても導入する価値はあるといえます。