中学校給食「保温性高くして」 横浜・山中市長、生徒と意見交換

生徒と給食について意見交換する山中市長(左)=横浜市立根岸中学校

 「全員喫食」の中学校給食を目指すとしている横浜市の山中竹春市長は21日、市立根岸中学校(同市磯子区)を訪れ、家庭弁当と選択制の「デリバリー型給食」を食べている3年生10人と意見交換をした。

 市は4月から民間施設で調理した給食を弁当箱で学校に届ける「デリバリー型給食」を導入。喫食率は平均2割ほどだが、同校は食育の観点から利用を推奨しており、7月の喫食率は85.9%だった。

 意見交換では、生徒から「栄養バランスが良い」「毎日、フタを開けるのが楽しみ」などと評価する声が上がった一方、「ご飯とスープの保温性を高くしてほしい」「ときどき出る外国の料理が、中学生には独特な味で素直においしいと感じられない」などの意見も聞かれた。

 山中市長は、給食の受け取りから食事を終えるまでの一連の流れも視察。終了後、取材に応じ「喫食率が低い学校などと比較するため、今後も視察を続けたい」と話した。

 市は年度内に生徒や保護者対象のアンケートをまとめた上で、「全員喫食」実現に向けて最適な方式を検討するとしている。

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