【ストロングスタイル】タイガー・クイーンが新兵器「クイーンスペシャルホールド」で彩羽破る

彩羽(上)を新技で仕留めたタイガー・クイーン(東スポWeb)

21日のストロングスタイルプロレス後楽園ホール大会で、女版虎戦士タイガー・クイーンが新兵器をお披露目した。

この日は女子プロレス「マーベラス」のエース・彩羽匠と激突。女子プロレス界屈指の実力者を相手に真価を問われる一戦は、コーチを務めるジャガー横田が新技を予告するなど注目を集めていた。

序盤は、おなじみのタイガーステップでけん制しながらローリングソバット、さらに月面水爆などの四次元殺法で攻め立てた。だがカリスマ・長与千種の愛弟子で、その遺伝子を受け継ぐ彩羽の鮮やかな蹴りの応酬に遭う。さらに高速のブレーンバスターなどでパワーを見せられ主導権を奪われた。これまで見せたことのないような苦し気な姿だ。

パワーボム3連発で絶体絶命の窮地に陥り、このままシングル初黒星か…と思われたその時だ。起死回生の原爆固め、ツームストーンパイルドライバーで反撃。そしてスリーパーから、相手の首と片腕を決めた状態からの変型の猛虎原爆固めで激闘に終止符を打った。

見慣れない大技を見せたクイーンはいつも通りさっそうとリングを後にしたが、ジャガーは「新技ですね。タイガースープレックスの変型。相手を逃がさないようにと考えた時に、首を固めたらどうかという発想で出た。グッドタイミングで決めたことが勝利のカギだったのかな。本人のオリジナル『クイーンスペシャルホールド』でいいんじゃないですか」とにやり。

そのうえでこの日の戦いぶりを「90点以上はいくでしょう。プレッシャーに負けないで堂々と、しかも彩羽というホープを倒したというのは大きい」と称賛した。一戦ごとに強さを証明する弟子の姿に頼もしさを感じた様子だった。

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