殺害されたケニア陸上女子選手は東京五輪期間中にトラブル発生か

アグネスジェベト・ティロップさん(ロイター)

東京五輪陸上女子5000メートル4位のアグネスジェベト・ティロップさん(25=ケニア)が自宅で刺殺体で発見され、夫が殺人容疑で逮捕された事件で、東京五輪期間中にトラブルが発生していた疑いが浮上した。

ケニア「デーリー・ネーション」によると、ティロップさんの遺族は、代理人を通じ、ティロップさんが五輪参加のために日本に滞在していた3か月前に、財産のほとんどの所有権が変えられていたと明かした。遺族はこのトラブルから殺害の計画が立てられた可能性があると主張し「私たちは、彼女が裕福なために殺されたと確信している」と話している。

財産は土地や数台の車で、所有者が容疑者である夫や夫の友人に変わっていたという。遺族は財産を取り戻すために、民事訴訟を起こすことも明かしている。

ケニア陸上界のスターの悲劇に、真相究明が求められている。

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