広島・大瀬良が6失点KOで10勝ならず「甘く入った」 チームは大逆転勝利

降板する大瀬良(東スポWeb)

不本意な背信投球に唇を噛んだ。広島・大瀬良大地投手(30)は21日、ヤクルト戦(神宮)で先発マウンドに立ち、3回2/3を89球、7安打6失点。チームは11―7で逆転勝ちし、自身の勝敗はつかなかった。

今季10勝目をかけて負けられない一戦に臨んだが、立ち上がりからリズムをつかみ切れなかった。2点リードの3回二死から青木の右前打、続く山田に四球を与えて一、二塁とし、村上に右翼への適時二塁打を浴びて1点差に詰め寄られる。

4回に菊池の右前適時打で追加点の援護をもらったが、その裏に奈落が待ち受けていた。一死二、三塁の場面で代打・川端に中前適時打、さらに二死満塁から再び村上に走者一掃の左中間適時二塁打を許すと佐々岡監督が交代を告げ、4回途中6失点でKO――。悔し気な表情で途中降板した。

それでも打線が7回に一挙7得点のビックイニングを作るなど、最後は執念でひっくり返した。負け投手にこそならなかったものの、エースは「カウント負けをする場面が多くなってしまい、甘く入ったところを逃さず打たれてしまいました」と反省の弁を口にしていた。

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