【香港】4Qの空運貿易指数、過去3年半で最高の49[経済]

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香港における空運貿易の見通しを指数化したDHL香港空運貿易先行指数(DTI)の総合指数は、第4四半期(10~12月)に49.0となり、前四半期比6.1ポイント上昇した。世界各地で新型コロナウイルス流行からの経済回復が進み、指数は6四半期連続で上昇して過去3年半で最高値となった。

DTIは、ドイツの国際物流大手DHLエクスプレスが香港政府系の産業支援機関である香港生産力促進局(HKPC)に委託して作成し、四半期ごとに公表している。香港の空運関連業者約600社を対象に調査。指数は0~100で表し、50未満が景気の「悲観」、50超が「楽観」を示す。

輸出・再輸出指数は前四半期比5.9ポイント上昇の49.1、輸入指数は6.5ポイント上昇の48.9となった。輸出・再輸出は米州(北米と中南米)を中心に伸び、輸入は中国本土の上昇が目立っている。

市場別指数は、クリスマス商戦を控えた米州指数は1ポイント上昇の52となり、「その他の市場(24ポイント上昇の55)」を除いた主要市場で最も高かった。欧州指数とアジア太平洋指数はともに7ポイント上昇し、それぞれ47、48となった。

品目別では衣料品指数が18ポイント上昇の56と急伸した。そのほか時計・宝飾品指数(49)、食品・飲料指数(49)、電子製品・部品指数(48)、ギフト・玩具・家庭用品指数(46)はいずれも前四半期から上昇したものの、節目の50には届かなかった。

21年第3四半期(7~9月)の利益状況に関する調査では、「収支均衡」が全体の55%と過半数を占めた。「赤字」は30%、「黒字」は15%だった。

HKPCの黎少斌(エドモンド・ライ)最高デジタル責任者(CDO)は、世界の主要経済ブロックで新型コロナによる影響が薄れ、DTI総合指数の上昇につながっていると分析。クリスマスや新年に向けた需要も、世界的な貿易の活性化につながっていると指摘している。