梅宮辰夫さん〝黒塗り騒動〟で橋渡ししたVシネ俳優が独占告白「梅宮さん喜んでない」

取材に答えた岡崎二朗(東スポWeb)

「私が紹介しました」――。俳優の故梅宮辰夫さん(享年81)の〝顔面黒塗り騒動〟で、辰夫さんと問題となった会社を引き合わせた人物が明らかになった。辰夫さんの後輩俳優の岡崎二朗(77)だ。ドラマや映画、Vシネマで活躍したベテランは、辰夫さんと問題会社のトラブルに「梅宮さんが決して喜ぶことじゃない」と、喧嘩両成敗とした。

辰夫さんは生前、美術品の鑑定買取業「本郷美術骨董館」(東京・文京区)の広告キャラクターを務めた。2019年12月に死去し、広告契約も20年いっぱいで終了。だが、骨董館は辰夫さんの顔写真を使った同社の広告看板を東京・世田谷区のビルから撤去しなかった。

今月15日に辰夫さんが所属した芸能事務所「グッデイ」から事実確認され、骨董館は大慌てで対応。辰夫さんの顔をガムテープらしきモノで黒塗りにする最悪の〝突貫工事〟をしてしまった。

グッデイは当然激怒し、娘でタレントの梅宮アンナ(49)もブチギレて18日に自身のインスタグラムで批判。骨董館は同日に同社サイトで謝罪したが…。

ここから〝場外戦〟に突入。骨董館はアンナに謝罪メールを送ったとしたが、アンナは受け取っていないと否定している。そんな泥仕合を苦々しく見ているのが、辰夫さんの後輩の岡崎だ。映画「地獄の波止場」(1965年)で、次代のスターだった辰夫さんと新人の岡崎は初共演。以来、親交は半世紀に及んだ。

岡崎は取材に応じ、「私が梅宮さんに骨董館を紹介しました。10年以上前のことだと思います」と認めた。「骨董館さんは飲み友達で、かねて存じていました。(広告キャラクターに)『誰かいないですか?』と聞かれ、『梅宮さんは?』と推薦。その後は自分を介さないで契約となりました」。梅宮さんは12年から広告キャラクターを務めた。

岡崎は今回のトラブルで、骨董館に「マズいことですよ」などとたしなめた。アンナとも話したそうで、アンナが「(骨董館を)許せないです!」と憤慨していたため、「そうだよね」と同調しつつ、「梅宮さんサイド(グッデイ)も骨董館さんに相当怒った。感情的にならないように。オレがまた骨董館さんに言うから」と落ち着かせようとした。

確かに、グッデイの怒りはハンパなかったよう。骨董館は辰夫さんの顔面黒塗りについてグッデイ社長から「今すぐ新幹線乗ってでも謝罪に来い」と怒られたと21日に同社サイトで暴露した。

岡崎は「(グッデイ、骨董館の)双方が弁護士を入れるというから、自分が間に入ってもしょうがないかな」と断りつつ、「感情の面では双方が抑えないと。これ以上やり取りが醜くなるといけない。梅宮さんが決して喜ぶことじゃないですから」と声を落とす。

グッデイに対しては「もうちょっと丁寧に(骨董館に)話ができなかったかな」と言い、一方の骨董館に対しても「もうちょっと丁寧に(広告看板を)撤去できなかったかな」と指摘。

「双方の対応が丁寧ではなかったんでしょう。喧嘩両成敗」とした。最後に「モメてほしくないです」と訴えた。

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