【新日本】メジャー化への第一歩! G1覇者オカダと小池東京都知事の“トップ会談”実現

“首都の顔”との対談が実現する(東スポWeb)

メジャー化へ大きな一歩だ。新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」優勝決定戦(21日、東京・日本武道館)はBブロック1位のオカダ・カズチカ(33)がAブロック1位の飯伏幸太(39)を下し、7年ぶり3度目の優勝を果たした。飯伏の負傷によるレフェリーストップで不完全燃焼の決着となったものの、ついにレインメーカーがメインストリームに帰還。「首都の顔」と対談することも明らかになり、プロレス界のエースからスポーツ界の顔へと階段を駆け上がっていく。

衝撃の結末だった。25分過ぎにフェニックススプラッシュを放った際に飯伏が負傷し、試合はレフェリーストップで幕切れ。不完全燃焼ながらも頂点に立ったオカダは気持ちを切り替え「胸を張ってG1クライマックス31のチャンピオンだと言いたいと思います。新日本プロレスの中心はレインメーカー、オカダ・カズチカでしょう」と勝ち誇った。

その一方で「G1チャンピオンとしてお願いさせてください。飯伏幸太とまたやらせてください。飯伏幸太を待つ証しとして、4代目IWGPヘビーを俺にください」と表明。今年4月、IWGPインターコンチネンタル王座との統一の際に封印されたベルトを要求した。

統一されたIWGP世界ヘビー級王座を持つ鷹木信悟は生中継の解説で早速反発していたが、オカダは「どっちがチャンピオンなのかなっていう。お客さんが決めてくれればいいですよ」と主張。新日マットに再びベルト論争が巻き起こりそうな気配だ。

抜群の存在感を放つのはリング上だけではない。業界の顔に君臨して久しいオカダが目指すのは、プロレスのメジャースポーツ化だ。実際に「スポーツ界の顔」としての認知度も高まっている。団体関係者によると、現在は小池百合子東京都知事との対談オファーが届いているという。

小池氏は新型コロナウイルス対策を若い世代に意識づけする一環として、これまで人気ユーチューバーのヒカキンとコラボし、フワちゃんや市川海老蔵らとの対談動画を作成してきた。

今回、オカダに白羽の矢が立った理由について、同関係者は「都知事のほうから名前を出してもらったと聞いてます。プロレス界もコロナと戦ってますし、オカダ選手は実際に5月に感染もしているので、そういう人の話を聞きたい意向があるみたいです」と説明。G1期間中は調整が難しかったため、近日中に実現する見込みだ。

さらに新日本は今シリーズの途中から、メディアの情報解禁について翌日午前0時以降という制限を撤廃した。大張高己社長が「前から実現したかったことで、オカダ選手からも提案はありました。ファンの裾野を広げるためには、情報の鮮度が高いうちに、より多くの人に見てもらうべきだと思っていた。気持ちは一緒で、メジャースポーツ化したいということだと思うんです」と明かすように、団体全体のことを考えたオカダの意見も反映されているという。

「新日本プロレス、またいろいろと俺が背負いたいと思います」。G1制覇後に覚悟を示したレインメーカーが、再びジャンルをけん引する。

© 株式会社東京スポーツ新聞社