コロナの障壁乗り越え ZOZOチャンピオンシップ2年ぶり日本開催の「裏」

© 株式会社東京スポーツ新聞社

好スタートを切った松山英樹(東スポWeb)

2年ぶり日本開催の裏とは――。米男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」初日(21日、千葉・アコーディア習志野CC=パー70)、松山英樹(29=LEXUS)が6バーディー、ノーボギーの64で回り、6アンダーの2位と好スタートを切った。

4月の「マスターズ」優勝後初となる日本のギャラリーを前に、メジャーチャンピオンらしいプレーを披露した。松山は「たくさんのギャラリーの方に来ていただいたので、いいプレーしないといけないなとプレッシャーを感じたが、逆にいい方向にはいったかなと思う」とギャラリーの後押しを実感。開幕前日に「『マスターズ』が10だとしたら1もないくらい。苦しい戦いを強いられると思う」とボヤいていたのがウソのようだった。

母国の声援が得られたのも日本で行われたからこそ。新型コロナウイルス禍で昨年の「ZOZO」は米国開催。今年も米ツアーのアジア開催大会は中止や米国での実施にシフトしていたが「ZOZO」の主催者サイドは日本にこだわった。事情を知るツアー関係者は「ZOZOさんは日本でやることを目指して政府、関係省庁と折衝をしていく中で、問題点を指摘されるたびに修正。そのやり取りが何十回もあったそうです」と明かした。

前出の関係者によると、政府側からは米国から移動する選手のチャーター機移動など完璧なバブル方式を求められた。要求の多さに開催を断念した今秋の国際的スポーツイベントもあったほどだが、修正に修正を重ねて選手の隔離期間などの特例措置が認められ、実現へとこぎつけた。ただ、国内の感染状況が悪化すれば中止もあり得たそうで、大会関係者は開幕までひやひやの日々だったという。

主に日本国内で展開する衣料品通販大手のZOZO社は、米国開催では宣伝効果など〝うま味〟が減る。そんな事情もあった日本開催への執念は、松山の復調を〝アシスト〟する効果までも生み出したようだ。