未来の住まい研究拠点、東京大学が積水ハウスと共同で開設

東京大学大学院工学系研究科と住宅大手の積水ハウスは、東京都文京区本郷の東京大学工学部1号館に未来の住まいのあり方を研究する国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)の研究施設「T-BOX」を開設し、運用を始めた。

東京大学によると、T-BOXは工学部1号館の4階に設けられ、広さは約180平方メートル。工作機械や複写機機などを備えて学内からの利用者を幅広く受け入れ、東京大学のものづくり環境の中心を目指す。

東京大学と積水ハウスは2020年6月から世界的に著名な建築家の隈研吾東京大学特別教授を中心に未来の住まいのあり方に関する研究活動を推進してきた。その中核を国際建築教育拠点が担う。

進めるプロジェクトは国際デザインスタジオ、デジタルファプリケーションセンター、デジタルアーカイブセンターの3つ。国際デザインスタジオはスペインと米国を拠点に活動するアンサンブル・スタジオ所属の建築家や、米ロサンゼルスを本拠にするアンドリュー・コバック氏ら世界トップクラスの建築家らがデザインを指導する。

デジタルファプリケーションセンターは人と自然の共生をテーマに研究を進め、デジタルテクノロジーに関する高度人材を育成する。デジタルアーカイブセンターはさまざまな建築資料をデジタル化して国内外の研究者がアクセスできる場所を目指す。

参考:

【東京大学】東京大学×積水ハウス「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)」世界最高峰の「デジタル×建築」研究施設 「T-BOX」を新設 隈研吾・特別教授を中心に、 次世代の人材育成および住宅イノベーションの実現へ

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