海外モバイルトピックス 第295回 スマホも冷蔵庫も自分好みの色にカスタマイズ、Galaxy Z Flip3 Bespoke Edition登場

© 株式会社マイナビ

スマートフォンを買った後に真っ先に行うのは自分好みのケースを選ぶことでしょう。しかしケースによってはスマートフォン全体のサイズが一回り以上大きくなってしまいます。また美しいデザインで売られているスマートフォンにケースをつけてしまうのももったいないもの。最近は透明な薄型ケースが標準で付属するスマートフォンもありますが、メーカーとしては自慢のデザインをぜひそのまま使ってほしい、ということなのでしょう。

そんな中、サムスンは10月20日に縦型の折りたたみスマートフォンの新モデル「Galaxy Z Flip3 Bespoke Edition」を発表しました。こちらはスマートフォンにケースをつけて自分好みにするのではなく、スマートフォンの外観そのものを自分で選んでカスタマイズできる製品なのです。

ベースモデルとなるGalaxy Z Flip3 5Gは開くとフラットな形状になります。ヒンジをはさんで上下それぞれにカラーパネルを貼り付けたデザインになっています。このパネル部分をGalaxy Z Flip3 Bespoke Editionでは5色から選んで組み合わせることができます。さらにヒンジを含むフレーム部分もシルバーとブラックの2色のパーツを用意。これらの組み合わせにより、49通りの色パターンを選べるのです。サムスンが提供するオンラインサイト「Galaxy Z Flip3 Bespoke Studio」では、実際に色の組み合わせを見ながらオーダーができます。

また購入後にパネルを交換できるサービス「Bespoke Upgrade Care」も提供されます。パネルは自分では交換できないためサポートセンターなどで作業してもらう必要があるものの、季節ごとに、あるいはファッションに合わせて外観を装えるのです。

スマートフォンのイメージチェンジというと、これまではケースを買い替えることでした。しかしケースをつけると持った時のサイズが大きくなることや、自分のセンスに合うケースが見つからないなどの理由でケースを使用しない人も増えています。Galaxy Z Flip3 Bespoke Editionのカラバリはシンプルかつ明るい色合いで、この色を好む人も多いのではないでしょうか。自分好みにカスタマイズしたあとは、透明ケースをつけて楽しむのもいいでしょうね。

ところでこの新製品の名前の「Bespoke Edition」とはどんな意味なのでしょうか? Bespokeは実はサムスンの家電ブランドの一つなのです。サムスンはグローバルではTVや白物家電も展開する総合的なメーカーです。Bespokeはその中で、パネル式により家電の外観をカスタムして注文できる製品なのです。

新居に引っ越してインテリアを揃え、そこに家電を置いた時に違和感を覚えることはないでしょうか? たとえば冷蔵庫の色は白やシルバーが主流ですし。冷蔵庫のドアパネルを上下で別の色にしてちょっとしたデザインを味わいたい、ということも市販品ではできません。今や自宅で過ごす時間は長くなっており、リラックスできる空間を自分の「色」に染めたいと思う人は多いでしょう。

これまで家電を買うときは、オンラインストアにしろ家電量販店にしろ店舗を訪れ、そこに提示・展示されている出来合いの色のモデルを選んでいました。ちょうどいいサイズの家電があっても、自室のイメージに合うカラバリが無いということはよくあると思われます。そこでサムスンは家電の買い方にオーダーメイド方式を導入。オンラインページ「BESPOKE Design Studio」で自分の好きな色の組み合わせを選び、自分だけの家電を注文することができるようにしたのです。

このような細かいオーダーの受注は、従来であればカラバリの数だけ在庫を増やさなくてはならず、実現させることは無理でした。またオンラインオーダーも工場への生産指示、完成品のパッキングや物流に手間や時間がかかることから消費者が望む納期での配送も難しかったわけです。しかし今では家電工場の生産はロボット導入により無人化が進んでいますし、オンラインオーダーも瞬時に工場へと指示が飛ばされます。物流もグローバルなネットワークが各国で構築されており、工場で出来上がったものがその日のうちに発送、早ければ翌日に受け取ることもできます。すでに家電をネットで買う人も多いでしょうが、これからは「ネットでカスタマイズして買う」時代になりそうです。

スマートフォンも現在はカラバリがあってもせいぜい5色程度です。しかしもしも100色の中から好きな色を選べるようになったら、スマートフォンの買い方そのものも大きく変わるでしょう。そして出来れば購入後もケースを着せ替えるように、本体カラーもの交換もできるようになれば、オンラインでカスタムできるスマートフォンに人気が集まるようになるかもしれません。

サムスンのBespoke家電はまだ韓国やアメリカなど一部の国でしか展開していないようですが、これは家電はサイズが大きいために輸送手段を構築する必要もあるからでしょう。しかしスマートフォンならば宅配便で送れる大きさです。Galaxy Z Flip3 Bespoke Editionは多くの国で展開予定ですが、ぜひ日本でもSIMフリーモデルの特別モデルとして展開してほしいものです。